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2026年07月16日

前歯を失ったときの選択肢!入れ歯の種類やメリットを解説

前歯の入れ歯のイメージ

前歯の喪失は、見た目や発音、食事のしやすさに大きな影響を及ぼします。事故や虫歯、歯周病などが原因で前歯を失うことは、誰にでも起こりうることです。

そのような場合、早めに適切な治療を受けることが大切です。歯を失った状態を放置すると、見た目の問題だけでなく、噛み合わせの悪化やほかの歯への負担増加といったリスクも高まります。

今回は、前歯を失ったときに入れ歯を選択するメリットやデメリット、入れ歯の種類について解説します。

前歯を失う原因

前歯を失う原因

前歯を失う原因は一つではなく、虫歯や歯周病、外傷などさまざまです。

虫歯が進行すると、歯の大部分が失われたり、歯の根まで細菌感染が及んだりして、保存が難しいと判断される場合があります。また、歯周病が進行すると歯を支える骨が減少し、歯が大きくぐらついて抜歯が必要になることもあります。

さらに、転倒やスポーツ、交通事故などによる強い衝撃で前歯が折れたり抜けたりするケースも少なくありません。加えて、歯ぎしりや食いしばりなどで前歯に強い力が繰り返しかかると、歯にひびが入ったり歯の根が割れたりすることがあります。

前歯を失うと、見た目だけでなく、食べ物を噛み切る機能や発音にも影響が及ぶことがあるため、早めに歯科医院で診察を受けることが大切です。

前歯を入れ歯で補うメリット

前歯を入れ歯で補うメリット

前歯を失った場合の治療法はいくつかありますが、入れ歯には機能面や費用面など、さまざまな利点があります。ここでは、前歯を入れ歯で補う主なメリットについて解説します。

見た目の回復が期待できる

前歯は口を開けたときに目につきやすく、顔全体の印象を左右する大切な歯です。そのため、前歯を失うと口元が気になり、人前で笑ったり会話をしたりすることに抵抗を感じる方もいます。

入れ歯で歯がない部分を補うことで、口元の見た目の改善が期待できます。また、前歯がない状態が続くと、唇を支える力が弱まり、口元の印象が変化することがありますが、入れ歯を装着することで、唇を支える働きを補うことができます。

噛む機能を回復させることができる

前歯には、食べ物を噛み切る大切な役割があります。前歯を失うと、麺類や肉類などを噛み切りにくくなり、食事が不便に感じられることがあります。

入れ歯で前歯を補うことで、食べ物を噛み切る働きを補い、食事のしやすさの改善が期待できます。また、前歯と奥歯をバランスよく使いやすくなるため、残っている歯への負担を軽減することにもつながります。

発音や会話がしやすくなる

前歯は食べ物を噛み切るだけでなく、言葉を発音するときにも大切な役割があります。前歯を失うと、話すときに空気が漏れやすくなり、言葉が発音しにくいと感じる方もいるでしょう。

入れ歯で前歯を補うことで、空気の漏れが少なくなり、発音しやすくなる場合があります。また、口元を気にせず話しやすくなることで、人との会話にも前向きになれることが期待できます。

入れ歯を装着した直後は話しにくさを感じることもありますが、多くの場合は使い続けるうちに慣れていきます。違和感が続く場合は、歯科医院で調整を受けましょう。

外科的な手術が必要ない

入れ歯は、インプラントのように顎の骨へ人工歯根を埋め込む外科的な手術を行わずに前歯を補う治療法です。そのため、身体への負担を抑えながら治療を進められます。また、全身の健康状態などから外科手術が難しい場合でも、入れ歯による治療を選択できることがあります。

ほかの治療法に比べて安価

前歯を補う治療には、入れ歯のほかにブリッジやインプラントがあります。なかでも保険診療の入れ歯は、費用を抑えやすい選択肢です。自費診療の入れ歯は保険診療より費用が高くなりますが、入れ歯の種類によってはインプラントより費用を抑えられるものもあります。

前歯を入れ歯で補うデメリット

前歯を入れ歯で補うデメリット

前歯の入れ歯には見た目や食事のしやすさなど多くのメリットがありますが、選択するうえで知っておきたい点もあります。

違和感が出やすい

入れ歯は歯ぐきの上にのせて使用するため、装着したばかりの頃は異物感を覚えることがあります。また、食事や会話の際に、話しにくさや食べにくさを感じる方もいます。

こうした違和感は、使い続けるうちに少しずつ慣れることが多いですが、痛みが続いたり入れ歯が当たったりする場合は、そのまま使用せず歯科医院で調整を受けることが大切です。

噛む力が弱くなる

入れ歯は歯ぐきで支えるため、天然歯と比べると噛む力が弱くなります。そのため、せんべいやフランスパンなどの硬いものは食べにくいと感じることがあるのです。

片側だけで噛むと入れ歯が浮いたり動いたりしやすくなるため、左右の歯を使って噛むことが大切です。食べ物を小さく切るなど少し工夫することで、食事の負担を軽減しやすくなります。

毎日のケアが必要

入れ歯は毎日のお手入れが欠かせません。汚れが付いたまま使用すると、口臭や残っている歯の虫歯、歯周病の原因になることがあります。

食後は入れ歯を取り外して汚れを洗い流し、専用のブラシで丁寧に清掃しましょう。また、入れ歯だけでなく、残っている歯や歯ぐきのお手入れも大切です。

選択する入れ歯によっては目立つことがある

入れ歯の種類によっては、装着時に目立ちやすいものもあります。特に、保険の部分入れ歯に使われる金属のバネ(金属クラスプ)は、前歯の近くに装着すると、笑ったときなどに見えることがあるでしょう。

一方で、金属を使わない入れ歯であれば自然に見えますが、自費診療となるため費用が高くなります。見た目の自然さを重視する方にとって、この点は大きな検討材料になります。

前歯に使用される入れ歯の種類

前歯に使用される入れ歯の種類

前歯の入れ歯には、保険診療と自費診療があり、それぞれ使用する材料や見た目、装着感などが異なります。それぞれの違いを知ることで、ご自身の希望やお口の状態に合った入れ歯を選びやすくなります。

保険診療の入れ歯

保険診療の入れ歯であれば、費用負担を抑えながら入れ歯を作製できます。使用できる材料や作製方法は決められており、自費診療の入れ歯に比べると選択できる材料は限られます。

部分入れ歯では、歯ぐきにあたる部分に歯科用樹脂(レジン)を使用し、残っている歯に金属の留め具をかけて固定するものが一般的です。そのため、お口の状態によっては留め具が見えることがあるでしょう。

自費診療の入れ歯

見た目や装着感を重視したい方に選ばれているのが、自費診療の入れ歯です。保険が適用されないぶん費用は高額になりますが、素材や設計の自由度が高く、より自然な見た目や快適な装着感を追求できます。

ここでは、自費診療で選べる入れ歯の種類と、それぞれの特徴を詳しく解説します。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、金属の留め具を使用しない部分入れ歯です。歯ぐきに近い色の樹脂で残っている歯を支えるため、笑ったときや話しているときに入れ歯が目立ちにくく、前歯など見た目が気になる部分にも使用されています。

一方で、すべての症例に使用できるわけではありません。また、破損した場合は修理や調整が難しいこともあるため、日頃から丁寧に取り扱うことが大切です。

シリコン義歯

シリコン義歯は、歯ぐきにあたる部分にやわらかいシリコン素材を使用した入れ歯です。クッション性があるため、噛んだときに歯ぐきへ加わる力をやわらげやすく、入れ歯による痛みが気になる方に用いられることがあります。

一方で、シリコン部分は使用を続けるうちに劣化することがあるため、定期的な点検やメンテナンスが必要です。

金属床義歯

金属床義歯は、入れ歯の土台の部分に金属を使用した入れ歯です。金属を使用することで土台を薄く作りやすくなり、装着時の違和感を抑えられる場合があります。また、食べ物や飲み物の温度が伝わりやすく、食事を楽しみやすい点もメリットです。

一方で、金属を使用するため、調整や修理に時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。

マグネット義歯

マグネット義歯は、磁石の力を利用して固定する入れ歯です。残っている歯の根に専用の金属を取り付け、入れ歯に組み込んだ磁石と引き合うことで安定します。金属の留め具を使用しないため、口元が目立ちにくいこともメリットです。

ただし、使用するには残っている歯の根を利用できることなど、いくつか条件があります。また、定期的なメンテナンスも欠かせません。選択できるかどうかは、お口の状態を確認したうえで歯科医師が判断します。

入れ歯以外で前歯を補う方法

入れ歯以外で前歯を補う方法

入れ歯以外で前歯を補う方法としては、以下の2つの方法があります。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣にある歯を支えにして、人工の歯を固定する治療法です。取り外す必要がないため、入れ歯と比べて違和感が少なく、ふだんどおりに食事や会話がしやすいと感じる方もいます。

一方で、健康な歯であっても、支えとなる歯は被せ物を装着するために削る必要があります。また、失った歯の本数や残っている歯の状態によっては、ブリッジを選べない場合もあります。

インプラント

インプラントは、失った歯の部分の顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。周りの歯を削る必要がなく、残っている歯への負担を抑えられます。また、顎の骨にしっかり固定されるため、自分の歯に近い感覚で噛みやすいこともメリットです。

一方で、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科的な手術が必要になります。そのため、お口や全身の状態によっては治療を行えない場合もあります。治療後もインプラントを長く使い続けるためには、毎日のセルフケアに加えて、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが大切です。

まとめ

前歯の入れ歯のイメージ

前歯を失うと、見た目だけでなく、食べ物を噛み切ることや発音にも影響が及ぶことがあります。前歯を補う方法には入れ歯のほか、ブリッジやインプラントがありますが、それぞれにメリットと注意点があります。

入れ歯は外科的な手術を行わずに前歯を補える治療法で、保険診療と自費診療から選択できます。

一方で、装着時の違和感や噛む力、見た目などは入れ歯の種類によって異なるため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。

どの治療法がご自身に合っているかは、失った歯の本数や残っている歯の状態、噛み合わせなどによって異なります。前歯の治療を検討している方は、歯科医師に相談し、ご自身のお口の状態に合った方法を選びましょう。

品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、痛みや施術時間を抑えながら自然な仕上がりの治療を目指しています。マウスピース矯正やセラミック治療、虫歯治療、ホワイトニングなどにも力を入れています。

診療一覧はこちらご予約・ご相談も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

監修医情報

監修医

「患者様に寄り添う、献身的な歯科クリニックを実現したい」そう考え、私は品川港南歯科・矯正歯科クリニックを開院いたしました。

口は、「食べる」「話す」「笑う」と、日常生活に欠かせない大事な存在ですよね。
そして、生活でよく使うからこそ、トラブルに見舞われることも。
だからこそ私たち歯科医師は、患者様の生活や人生を第一に考えた、「献身的」な治療を行っていかなければいけないと思うのです。
そのため私は、「献身的」という言葉の意味の通り、歯科医療に全身全霊で取り組み、患者様のお悩みやご希望をくみ取れる治療を続けています。

どんな些細なことでも結構です。歯のこと、口のことで気になる点、ご不安に感じる点がございましたらお気軽にご相談ください。
患者様、お一人おひとりのお悩みとしっかり向き合う治療を行っていきます。

院長 野島 慶司 Keiji Nojima

経歴

  • 2012
    昭和大学歯学部卒業 昭和大学歯学部、昭和大学高齢者歯科研究員
  • 2013
    神奈川県内の歯科医院にて2年間務めた後、都内へ分院展開のため異動
  • 2015
    新規開院から5年間院長として勤務
  • 2020~現在
    品川港南歯科・矯正歯科クリニック院長として、高齢者治療、審美治療、ホワイトニング治療を中心に従事

医療活動

口腔機能が与える健康への影響や、介護予防の重要性などを学ぶことを目的として、【昭和大学高齢者歯科研究員】として、活動。