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口臭に悩んでいる方は非常に多いですが、口臭治療を目的に歯科医院を受診する方の割合は高くありません。口臭の治療について知りたくても、歯科医院での口臭治療の経験者が周囲におらず、躊躇している方もいるでしょう。
本記事では、口臭で歯科医院を受診した際の治療内容や費用、期間などについて解説します。ご自身の口臭にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
口臭に悩んでいるとき歯医者ではどう伝える？
口臭治療で歯科医院を受診する際、どのように伝えればいいのか悩む方も多いでしょう。恥ずかしさや不安から、口臭について話すのをためらうかもしれません。
しかし、問題を正確に伝えることで、効果的な治療を受けられます。
また、予約の際に口臭が気になることを伝えておくと、当日スムーズに治療に移れるでしょう。診察の際には、口臭が気になり始めた時期や、口臭をより強く感じる特定の状況があるかどうか、どのようなケアをしているのかなどを具体的に伝えましょう。
口臭治療を専門的に扱っている歯科医院を選択するのも良いでしょう。口臭の原因を徹底的に追求し、治療してもらえます。
歯医者の口臭治療の内容
口臭は、病的口臭・外因的口臭・生理的口臭・心理的口臭の4つに大きく分類され、歯科医院では原因に合わせた治療を行います。以下で、それぞれの口臭治療の内容について詳しく解説します。
病的口臭の場合
病的口臭とは、虫歯や歯周病、または全身的な疾患が原因で引き起こされる口臭のことです。ほとんどの場合、虫歯や歯周病が原因であると考えられています。
虫歯や歯周病などが原因の場合、歯科治療を行うことで口臭を改善できます。臭いの特徴によってある程度原因を推測できるため、歯科医師にどんな臭いがするのかを伝えるとスムーズに治療できるでしょう。
例えば、玉子が腐った臭いと表現される硫化水素、玉ねぎの腐った臭いと表現されるメチルメルカプタンは、歯周病や虫歯が関係している可能性が極めて高いと言われています。生ごみのような臭いは、生理的な一過性の口臭、もしくは全身に異常がある場合に起こる口臭です。
口の中の病気以外が原因で口臭が発生している場合は、歯科医院で対応できません。そのため、内科へ一度相談してみるのもよいでしょう。
外因的口臭の場合
外因的口臭は、飲食物や嗜好品による口臭です。ニンニクやネギなどの強い香りのある食べ物を食べると、消化される際に血液中に吸収されて肺から呼気中に放出されるため、口臭を発生させます。
また、タバコに含まれる有害物質も、口臭の原因になります。飲食物が原因の場合は特に治療しなくても時間が経てば改善が期待できるでしょう。タバコによる口臭を改善するには、禁煙や口の中に付着したヤニの除去などが必要です。
生理的口臭の場合
起床直後や空腹時、緊張時などに口臭が強くなる場合は、生理的口臭であると考えられます。生理的口臭とは、一時的な唾液の分泌量の減少によって口の中が乾燥して発生する口臭です。
唾液には、口の中の汚れを洗い流したり細菌の増殖を防いだりする作用があります。唾液の分泌が減る睡眠時や空腹時などは、自浄作用や殺菌作用が働きにくいため口臭が発生しやすいのです。
また、口呼吸をしていることで口の中が乾燥している場合には、口呼吸の原因を突き止めて改善する必要があるでしょう。
心理的口臭の場合
心理的口臭とは、検査をしても口臭がないのに口臭があると思いこんでいるケースです。歯科医院に行っても口臭は問題ないと言われた場合には、心理的口臭である可能性があります。
心理的口臭は検査の結果としては口臭がないので、治療はできません。カウンセリングなどを行いながら、口臭に対する恐怖心をなくしていく必要があるでしょう。漢方薬を使って治療することもあります。
歯医者で口臭治療をしてもらうときの平均費用
口臭治療は、基本的には保険適用外です。そのため、歯科医院によって費用は異なります。また、治療内容によっても変わるでしょう。
初回の検査では2万円程度、再診の際には1万円ほどかかるケースが一般的です。
人によっては、歯科医院での治療以外に口臭抑制剤を継続使用する場合もあります。口臭抑制剤を継続使用する場合、別途9,000円程度かかるでしょう。
歯医者の口臭治療が完了するまでの期間
口臭治療のみであれば3～4週間ごとに1回、3か月ほどかけて完治を目指します。
しかし、歯周病や虫歯が原因である場合には、歯周病や虫歯の治療をしてからもう一度口臭の評価をします。そのため、治療終了までの期間が長くなると考えておきましょう。
口臭を予防するセルフケア方法
口臭は、セルフケアでもある程度予防できます。セルフケアだけでは防げない口臭の原因もあるので、定期的に歯科医院を受診することも大切です。
特に、病気が原因の場合には、病気を治さなければ根本的な解決には至りません。口臭が気になった場合には、まず歯科医院で根本的な原因を探りましょう。
治療をしたうえで、さらに口臭を予防するためのセルフケア方法は次の通りです。
口腔ケアを丁寧に行う
口臭を予防する最も効果的な方法が、口腔ケアです。大前提として行うべきなのは、丁寧な歯磨きです。歯ブラシを使って1本1本の歯をしっかりと磨いて綺麗にしましょう。
しかし、歯ブラシでは届かない部分もあり、汚れが十分に落としきれません。そのため、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助ツールも活用して、歯と歯の間も念入りに清掃しましょう。
また、舌についた汚れが口臭の原因になっているケースもあります。舌ブラシを使って舌の汚れもきれいに落とすことで、口臭を予防できるでしょう。
市販の製品を使う
現在は、さまざまな口臭対策の商品が販売されています。うまく活用すれば口臭を予防できるでしょう。
口臭対策商品には、口臭消臭錠剤や口臭抑制スプレー、洗口液などがあります。どの商品を使っても一時的に口臭を改善できるでしょう。口臭の原因物質の発生を抑える働きがある塩化亜鉛や、汚れが歯に付着するのを防ぐ分割ポリリン酸が配合されていれば、より効果的です。
市販のケアアイテムは一時的に口臭を抑えてくれますが、使用しすぎると口内トラブルを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。用法・用量をしっかり守って、うまく活用しましょう。
食生活を見直す
食生活を見直すことも、口臭予防につながります。人と会話する予定がある場合は、ニンニクやネギ類などのニオイの強い食品の摂取は避けましょう。
また、砂糖入りのチューインガムは、口臭原因物質を大幅に減らすことが分かっています。口内の細菌によって砂糖が分解されて酸が発生するので、口臭が抑えられるのです。
そのため、食後に砂糖入りのチューインガムを噛むのも、口臭予防においては良い方法と言えるでしょう。
ただし、口内が酸性に傾いた状態が長く続くと、虫歯のリスクが高まります。砂糖入りのチューインガムは口臭予防に効果的ですが、噛んだ後は歯磨きをするなど虫歯にならないためのケアが必要でしょう。
積極的な水分補給で口腔内を潤して乾燥させないことも、口臭予防において大切です。
まとめ
口臭は多くの人が悩んでいる問題であり、さまざまな原因で発生します。本記事では、口臭に悩んだ際に歯医者でどのように相談すべきか、治療内容や費用、治療期間について解説してきました。また、ご紹介したセルフケア方法もぜひ実践してみてください。
ただし、セルフケアのみでは口臭を予防できないこともあります。口臭の問題を根本的に解決するためには、歯科治療と日常的なセルフケアの両方が重要でしょう。
適切な口腔衛生の維持や生活習慣の改善、定期的な歯科検診を受けることで、口臭を効果的に予防・改善できます。
口臭が気になる方は、まず歯科医院を受診して原因を特定してもらって治療しましょう。
品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、痛みや施術時間を抑えながら自然な仕上がりの治療を目指しています。マウスピース矯正やセラミック治療、虫歯治療、ホワイトニングなどにも力を入れています。