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2026年08月20日

子どもも歯石取りが必要?放置するリスクや予防法も

歯石を取った子どもの歯

子どもの歯を仕上げ磨きしているときに、歯の裏側や歯ぐきの近くに硬い汚れを見つけ「これは歯石?」と疑問に感じる保護者の方もいるでしょう。

子どもの歯にも歯石が付着することがあり、一度硬くなった歯石は毎日の歯磨きだけでは取り除くことが困難です。そのため、歯石ができる仕組みを知り、日頃から歯垢を残さないケアを続けることが大切です。

この記事では、子どもの歯石を放置するリスクや歯石が付着しやすいところ、家庭で取り組める予防方法について解説します。子どもの歯に気になる汚れを見つけた方や、歯石を防ぐ方法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

歯石とは

歯石とは

歯石とは、歯に付着した歯垢(プラーク)が、唾液の成分によって硬くなったものです。そもそも歯垢とは、食べかすそのものではなく、細菌が集まったかたまりです。歯の表面に付着した歯垢は、歯ブラシなどを使って取り除くことができます。

しかし、磨き残した歯垢に唾液中のカルシウムやリンなどが取り込まれると、次第に硬くなって歯石へと変化します。これを石灰化といいます。

イメージとしては、歯磨きで落とせるやわらかい歯垢が、時間の経過とともに硬い歯石へ変わると考えるとわかりやすいでしょう。歯石になると歯の表面に固く付着するため、ふだんの歯磨きでは取り除けません。そのため、歯科医院では専用の器具を使って歯石を除去します。

子どもの歯に歯磨きでは取れない硬いものが付着している場合も、家庭で無理に削るのではなく、まずは歯科医院で歯石かどうかを確認してもらうことが大切です。

子どもにも歯石は付着する?

子どもにも歯石は付着する?

子どもの歯にも歯石は付着します。特に子どもは、自分だけで口の中のすみずみまで磨くことが難しく、磨き残しが生じることがあります。

また、乳歯から永久歯へ生えかわる時期は、口の中の状態が大きく変化します。生えかけの永久歯は、すでに生えている歯よりも低い位置にあるため、いつもと同じように歯ブラシを動かしているだけでは毛先が届かないことがあります。歯並びが複雑な部分も、丁寧な清掃が必要です。

そのため、子ども本人に歯磨きを任せるだけではなく、保護者の方が口の中を確認することが大切です。歯の裏側などふだんは見えにくい部分もチェックし、汚れが残っていないか確認しましょう。

なお、子どもの歯に硬い付着物が見つかった場合、歯石かどうかを見た目だけで判断するのは難しいことがあります。気になる部分があるときは、歯科医院で確認してもらいましょう。

歯石がつきやすい部分

歯石がつきやすい部分

歯石は口の中に均等につくわけではなく、唾液が出る場所の近くや、歯ブラシが届きにくく歯垢が残りやすい場所で確認されます。ここでは、どのような部分に歯石が付着しやすいのか解説します。

下の前歯の裏側

下の前歯の裏側は、歯石がつきやすい場所の一つです。

舌の下には舌下腺、下あごの内側には顎下腺という唾液をつくる器官があり、下の前歯の裏側に近い場所へ唾液が流れ出ます。そのため、この部分に歯垢が残っていると、唾液に含まれるカルシウムやリン酸などの影響を受け、歯石へと変化しやすくなります。

また、下の前歯の裏側は、正面から口の中を見ただけでは確認しにくい部分です。子どもが自分で磨く際にも、歯の表側だけを磨いて裏側に歯垢が残ることがあります。

保護者の方が仕上げ磨きをするときは、下の前歯の表側だけでなく裏側も確認し、歯ブラシの毛先を歯に当てて丁寧に磨きましょう。歯磨きでは取れない硬い付着物が見つかった場合は、歯科医院で確認してもらってください。

上の奥歯の頬側

上の奥歯の頬側は、歯石が付着しやすい部分の一つです。上の奥歯に近い頬の内側には、耳下腺と呼ばれる唾液腺から唾液が出てくる場所があります。そのため、この周辺に歯垢が残っていると、唾液に含まれる成分の影響で徐々に硬くなり、歯石になることがあります。

さらに、上の奥歯は口の奥に位置しており、頬に隠れて見えにくい部分です。歯ブラシの毛先が十分に届かず、頬側の歯と歯ぐきの近くに歯垢が残ることもあります。

子どもの仕上げ磨きをする際は、頬をやさしくよけながら上の奥歯の頬側まで確認しましょう。歯ブラシを奥まで入れ、毛先を歯の表面に当てて細かく動かすことで、歯石のもとになる歯垢を取り除きやすくなります。

歯と歯ぐきの境目

歯と歯ぐきの境目も、歯石が付着しやすい部分です。この部分は歯ブラシの毛先が届きにくく、歯の表面だけを磨いていると、境目に沿って歯垢が残ることがあります。

残った歯垢は、唾液に含まれる成分の影響を受けて石灰化すると、硬い歯石へと変わります。特に子どもが自分で歯を磨く場合は、見えやすい歯の表面に意識が向き、歯ぐきに近い部分まで十分に磨けていないことがあります。

仕上げ磨きでは、歯の白い部分だけでなく、歯と歯ぐきが接しているラインまで確認しましょう。強くこするのではなく、歯ブラシの毛先を境目に届かせ、軽い力で細かく動かすことが大切です。歯垢を日頃から丁寧に取り除くことで、歯石ができるのを防ぐことにつながります。

子どもも歯石取りが必要?

子どもも歯石取りが必要?

子どもであっても、歯石が付着している場合には、歯科医院で状態を確認したうえで歯石取りを行うことがあります。一度硬くなった歯石は、歯ブラシによる通常の歯磨きでは取り除けないためです。

歯石を見つけたからといって、保護者の方が器具を使って削ることは避けましょう。歯や歯ぐきを傷つけるおそれがあります。歯科医院では、歯石がついている場所や量、歯ぐきの状態などを確認し、必要に応じて専用の器具で除去します。

歯石を放置するリスク

歯石を放置するリスク

歯石は単なる汚れではなく、放置することでさまざまなリスクを引き起こします。ここでは、歯石を放置するリスクについて解説します。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

歯石を放置すると、その周囲に歯垢がたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを高める要因になります。歯石の表面には細かな凹凸があり、歯垢が付着しやすくなるためです。

歯垢の中には、虫歯や歯ぐきの炎症に関係する細菌が存在します。歯垢が歯の表面に残ると、細菌がつくる酸によって歯が溶かされ、虫歯になる可能性が高まります。

また、歯と歯ぐきの境目に歯垢がたまった状態が続くと、歯ぐきに炎症が起こることがあります。子どもにも歯肉炎は起こり、歯ぐきの赤みや腫れ、歯磨きの際の出血などが現れる場合があります。

口臭が発生しやすくなる

歯石をそのままにしていると、口臭の原因になることがあります。

歯石の表面には細かな凹凸があり、歯垢が付着しやすいうえ、歯ブラシだけでは歯石そのものを取り除くことができません。その結果、歯石の周囲に歯垢が残りやすくなり、口の中の衛生状態が悪くなると、においにつながる場合があるのです。

見た目が悪くなることがある

歯石が歯の表面に付着すると、歯が汚れているように見えたり、歯本来の色とは違って見えたりすることがあります。特に前歯など、口を開けたときに見える場所に歯石があると、見た目が気になることもあるでしょう。

子どもの歯石を予防する方法

子どもの歯石を予防するための歯磨き

子どもの歯石を予防するには、歯石になる前の歯垢をできるだけ残さないことが大切です。ここでは、毎日の歯磨きや仕上げ磨き、歯科医院でのクリーニングなど、家庭と歯科医院で取り組める予防方法を解説します。

毎日の歯磨きを丁寧に行う

子どもの歯石を予防するためには、毎日の歯磨きで歯垢をできるだけ残さないことが大切です。歯垢のうちに取り除くことで、唾液の成分によって硬い歯石になるのを防ぎます。

歯磨きでは、目につきやすい歯の表側だけでなく、裏側や噛む面、歯と歯ぐきの境目にも歯ブラシの毛先を当てましょう。磨く順番を決めておくと、同じ場所ばかりを磨くことを避けやすくなります。

また、歯と歯が接している部分は、歯ブラシの毛先が入りにくい場所です。歯ブラシだけで汚れを落としにくい場合には、デンタルフロスを使って歯と歯の間の歯垢を取り除きます。

子どもによって歯並びや歯の生え方は異なるため、磨きにくい場所も一人ひとり違います。歯科医院で磨き残しを確認してもらい、その子の口に合った磨き方を教えてもらうことも歯石予防に役立ちます。

保護者の方が仕上げ磨きをする

子どもが自分で歯を磨いたあとは、保護者の方が仕上げ磨きを行いましょう。子どもは自分だけでは細かな部分まで十分に磨けないことがあり、歯垢が残ると歯石ができる原因になります。

特に注意したいのが、乳歯から永久歯へ生えかわる時期です。6歳頃に奥から生えてくる永久歯は、生え始めには手前の歯より低い位置にあり、ふだんと同じ磨き方では歯ブラシが届かないことがあります。

仕上げ磨きでは、奥歯や歯と歯ぐきの境目、歯の裏側など、子どもだけでは磨きにくい部分を確認します。歯ブラシの毛先を磨きたい場所にきちんと当て、やさしい力で細かく動かしましょう。

定期的にクリーニングを受ける

子どもの歯石を予防するためには、家庭での歯磨きに加えて、定期的に歯科医院で口の中を確認してもらうことも大切です。毎日歯を磨いていても、奥歯や歯と歯の間など、歯ブラシが届きにくい場所には歯垢が残ることがあります。

歯科医院では、どこに歯垢や歯石がついているのかを確認し、必要に応じて専用の器具を使って清掃します。すでに硬くなった歯石は歯ブラシでは取り除けないため、歯科医院で除去してもらいましょう。

また、いつも同じ場所に汚れが残っていれば、ふだんの歯磨きで毛先が届いていない部分を知るきっかけにもなります。子どもの歯並びや生えかわりの状態に合わせて磨き方を教えてもらえば、家庭でのケアにも活かせます。

まとめ

歯石を取った子どもの歯

子どもの歯にも歯石は付着します。特に、唾液が出る場所に近い下の前歯の裏側や上の奥歯の頬側、磨き残しが生じやすい歯と歯ぐきの境目は、日頃から確認したい部分です。

歯石を放置すると、その周囲に歯垢がたまりやすくなり、虫歯や歯肉炎、口臭などにつながる可能性があります。一度硬くなった歯石は歯磨きでは取り除けないため、歯科医院で状態を確認してもらい、必要に応じて歯石取りを受けることが大切です。

品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、痛みや施術時間を抑えながら自然な仕上がりの治療を目指しています。マウスピース矯正やセラミック治療、虫歯治療、ホワイトニングなどにも力を入れています。

診療一覧はこちらご予約・ご相談も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

監修医情報

監修医

「患者様に寄り添う、献身的な歯科クリニックを実現したい」そう考え、私は品川港南歯科・矯正歯科クリニックを開院いたしました。

口は、「食べる」「話す」「笑う」と、日常生活に欠かせない大事な存在ですよね。
そして、生活でよく使うからこそ、トラブルに見舞われることも。
だからこそ私たち歯科医師は、患者様の生活や人生を第一に考えた、「献身的」な治療を行っていかなければいけないと思うのです。
そのため私は、「献身的」という言葉の意味の通り、歯科医療に全身全霊で取り組み、患者様のお悩みやご希望をくみ取れる治療を続けています。

どんな些細なことでも結構です。歯のこと、口のことで気になる点、ご不安に感じる点がございましたらお気軽にご相談ください。
患者様、お一人おひとりのお悩みとしっかり向き合う治療を行っていきます。

院長 野島 慶司 Keiji Nojima

経歴

  • 2012
    昭和大学歯学部卒業 昭和大学歯学部、昭和大学高齢者歯科研究員
  • 2013
    神奈川県内の歯科医院にて2年間務めた後、都内へ分院展開のため異動
  • 2015
    新規開院から5年間院長として勤務
  • 2020~現在
    品川港南歯科・矯正歯科クリニック院長として、高齢者治療、審美治療、ホワイトニング治療を中心に従事

医療活動

口腔機能が与える健康への影響や、介護予防の重要性などを学ぶことを目的として、【昭和大学高齢者歯科研究員】として、活動。