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2025年02月13日

虫歯菌とは?種類や特徴、虫歯菌を減らす方法はあるのか徹底解説!

虫歯になった歯

虫歯菌は、虫歯を引き起こす原因とされる菌のことです。虫歯が進行すると痛みを伴うようになり、抜歯しなければならないこともあります。

「虫歯菌って何?」「虫歯菌はどうやって虫歯を引き起こすの?」と、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、虫歯菌とは何かを解説します。代表的な虫歯菌の特徴や虫歯を引き起こすメカニズム、虫歯菌を減らす効果的な方法もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

虫歯菌とは

虫歯を治療している様子

お口の中には、目に見えないほど小さな細菌が約300〜400種類存在しています。その細菌の中でも、虫歯を引き起こす菌のことを虫歯菌といいます。

虫歯菌が増えやすい口内環境になると、虫歯のリスクが高まります。虫歯菌を減らすことは、虫歯予防に繋がるのです。

虫歯菌の種類とその特徴

虫歯菌の種類とその特徴イメージ

虫歯菌のおもな種類は、以下の3つです。

・ミュータンス菌
・ソブリヌス菌
・ラクトバチルス菌

それぞれの虫歯菌の特徴を見ていきましょう。

ミュータンス菌

最も代表的な虫歯菌がミュータンス菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)です。ミュータンス菌は、お口の中の食べかすに含まれる糖分(砂糖)を分解し、水に溶けないネバネバとした物質を作り、歯の表面にくっつきます。このネバネバした物質がプラーク(歯垢)です。

さらに、ミュータンス菌は、強い酸を生成します。その酸が歯のエナメル質を溶かすことで、歯がもろくなり虫歯につながります。

ソブリヌス菌

ソブリヌス菌(ストレプトコッカス・ソブリヌス)は、近年発見された虫歯菌です。ミュータンス菌以上に、ねばねばとしたグルカンや歯を溶かす酸を作り出す力が強いのが特徴です。酸性の環境や栄養が不足した状態など、通常は生きにくい条件でも生き続けるという研究結果も報告されています。

ミュータンス菌だけが口内にいる状態より、ソブリヌス菌も繁殖している方のほうが虫歯になりやすいともいわれています。

ラクトバチルス菌

ラクトバチルス菌(ラクトバチルス・アシドフィルス)は乳酸桿菌ともいい、乳酸菌の一種です。腸内では善玉菌として知られていますが、口腔内では虫歯を進行させる菌です。ミュータンス菌と同じように、糖分を分解して強い酸を作り出します。

ラクトバチルス菌は、すでに形成された虫歯に定着するため、虫歯の進行に関与するとされています。

ラクトバチルス菌は、虫歯が進んで痛みがある方のお口の中に多く見られる菌です。そのため、虫歯の進行しやすさを判定するために、唾液検査でラクトバチルス菌の量を調べることがあります。

虫歯菌が虫歯を作る仕組み

虫歯菌が虫歯を作る仕組みを説明する歯科医師

虫歯菌が虫歯を作る仕組みを確認しましょう。

1.飲食物を栄養にして増殖する
2.ネバネバとした物質を作って歯の表面に付着
3.プラークを形成
4.プラークの中で糖を分解して酸を作る
5.歯の表面(エナメル質)が溶け始めて穴があく

虫歯は、虫歯菌が糖を分解して酸を作り、その酸が歯を溶かすことで発生します。歯の成分が酸によって溶け出すことを脱灰(だっかい)と呼び、脱灰が続くと歯が徐々に脆くなっていきます。

しかし、人間の口の中には、自然に歯を修復する再石灰化(さいせっかいか)という仕組みも備わっています。脱灰と再石灰化のバランスが取れている状態であれば、虫歯は発生しません。

適切な口腔ケアや食生活の管理を続ければ、虫歯菌の増殖を抑えて虫歯の発生を予防することが可能なのです。

虫歯菌は感染する?

スキンシップから虫歯菌が感染してしまうイメージ

虫歯菌は、おもに唾液を通じて人から人へと感染します。実際に、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌はいません。親から子どもへの感染が最も一般的とされており、スキンシップの際などに感染する可能性があります。

虫歯菌は歯が生えていなければ生きていけないため、歯が生え始める生後6ヶ月ごろから感染します。

しかし、虫歯菌に感染したからといって、必ず虫歯になるわけではありません。口内の細菌のバランスが整っていれば、虫歯になりづらいです。

虫歯菌の感染を予防することは難しいですが、虫歯にならないように虫歯菌を減らすことが大切です。

虫歯菌を減らすことはできる?

定期健診で虫歯を予防する親子

虫歯菌を減らすには、歯科医院での専門的な治療と日常的なケアを組み合わせることが最も効果的です。虫歯菌を減らすための効果的な方法は、おもに以下の4つです。

・歯磨きを徹底する
・食生活を改善する
・口内環境を改善する
・歯科医院で専門的なケアを受ける

口の中の虫歯菌を完全に殺菌することは難しいですが、適切なケアを行えば大幅に減らせます。ここでは、虫歯菌を減らす方法を一つずつ詳しく解説します。

歯磨きを徹底する

毎日の歯磨きで歯の汚れやプラークをしっかり落とせば、虫歯菌を減らすことができます。1日3回、食後には丁寧な歯磨きを心がけましょう。歯と歯の間も虫歯菌が潜んでいるので、1日1回は歯間ブラシやデンタルフロスを使って清掃しましょう。

ミュータンス菌の活動を抑えられるフッ素入りの歯磨き粉や、フッ素配合のマウスウォッシュを使用するとさらに効果的です。

また、歯ブラシの毛先が広がった状態だと、汚れをしっかり落とせません。1ヶ月を目安に新しい歯ブラシに取り換えましょう。

食生活を改善する

口の中の環境には、食生活が非常に深く関係しています。虫歯菌は糖質を分解し、歯を溶かす酸を作ります。アメやチョコレート、ジュースなど、糖分を多く含むものは控えましょう。

また、歯にくっつきやすいクラッカーやポテトチップス、ドライフルーツなども長時間口の中に残るので注意が必要です。

虫歯菌を減らすには、食べ方も重要です。だらだら食べはせず、食事するタイミングや甘いものなどを食べる時間を決めましょう。

乳製品(牛乳、チーズなど)や小魚、海藻などに含まれるカルシウムは、歯の再石灰化に必要なミネラルです。乳製品が豊富な食品を積極的に摂取すれば、歯の表面(エナメル質)を強化し、虫歯菌による侵食を防ぐ効果が期待できます。

口内環境を改善する

口の中の環境を整え、虫歯菌が増えにくい環境を整えましょう。唾液には、虫歯菌が作る酸を中和する働きがあります。唾液の分泌を促進するために、よく噛んで食べ、規則正しい生活を心がけましょう。

また、口が乾燥すると虫歯菌が増えやすくなるだけでなく、歯周病にもなりやすくなります。こまめな水分補給を心がけ、口の中の乾燥を防ぎましょう。

歯科医院で専門的なケアを受ける

虫歯菌を減らすには、歯科医院での専門的なケアが欠かせません。具体的には、歯科医院で定期健診を受けましょう。定期健診で虫歯を発見できれば必要な治療ができるだけでなく、早めに虫歯菌の増殖を防げます。

歯科医院で行う歯のクリーニング(PMTC)は、専用の器械を使用して行う清掃です。通常の歯磨きでは除去できない歯石も取り除くことが可能です。

また、クリーニング後は特殊な器具や薬剤を使用し、歯面を滑らかに仕上げます。歯の表面が滑らかになると、プラークが付きにくくなり虫歯菌が増えにくくなります。

また、クリーニング後にフッ素を塗布する歯科医院が多いです。フッ素には、虫歯菌が作る酸から歯を守る働きがあります。

フッ素塗布で虫歯菌を直接減らせるわけではありませんが、歯を強くすることができます。クリーニングで表面を滑らかにしてから歯を強化することで、虫歯菌が増えにくい口内環境を作ります。

まとめ

虫歯菌の治療が終わり笑顔になる家族

虫歯を引き起こす菌のことを、虫歯菌といいます。虫歯菌を完全に除去することは難しいですが、毎日の丁寧な歯磨きや食生活・口内環境を改善すれば減らせます。そして、歯科医院での定期健診や専門的なケアを組み合わせることが効果的です。

虫歯を予防するには、定期的に歯科医院で検診を受けながら、虫歯菌を増やさないようにすることが大切です。毎日しっかりケアをして、虫歯菌が増えにくい健康なお口の状態を維持していきましょう。

品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、痛みや施術時間を抑えながら自然な仕上がりの治療を目指しています。マウスピース矯正やセラミック治療、虫歯治療、ホワイトニングなどにも力を入れています。

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