目次
「親知らずを抜くと、いくらかかるの?」というご相談は、当院でもよくいただきます。
結論からお伝えすると、親知らずの抜歯は多くの場合で保険が使え、3割負担で数千円程度です。ただし、歯ぐきや骨に埋まっている場合や、全身麻酔・入院が必要な場合は高くなります。
この記事では、親知らずの抜歯費用の目安を生え方別にまとめ、抜歯以外にかかる費用や、費用が高くなるケースを解説します。
結論:親知らずの抜歯費用の目安(保険・3割負担)
| 親知らずの状態 | 処置料 | 合計の目安※ |
|---|---|---|
| 真っすぐ生えている | 約800円 | 約2,000〜4,000円 |
| 斜め・横向き(骨を削るなど) | 約1,500円 | 約3,000〜6,000円 |
| 埋まっている(埋伏歯) | 約3,200〜3,900円 | 約5,000〜10,000円(CT撮影を含む) |
| 全身麻酔・入院(病院で行う) | ― | 数万円〜(入院日数による) |
※合計の目安は、初診料・レントゲンなどの検査を含めた金額です。2026年6月の診療報酬改定後の点数をもとにした目安で、実際の金額は検査の内容やお口の状態によって変わります。
※1割・2割負担の方は、上の金額のおよそ1/3・2/3になります。
親知らずの生え方で費用が変わる理由

親知らずの抜歯費用は、どれだけ手間のかかる処置になるかで決まります。保険診療では処置ごとに点数が決まっていて、難しい処置ほど点数が高くなるしくみです。
真っすぐに生えている場合
歯ぐきから頭が出ていて真っすぐ生えている親知らずは、ほかの奥歯と同じように抜けることが多く、費用はいちばん抑えられます。処置料の目安は3割負担で約800円です。
斜め・横向きに生えている場合
斜めや横向きの親知らずは、そのままでは抜けないため、歯を分割したり、周りの骨を少し削ったりします。こうした処置が必要な場合は「難抜歯」として加算があり、処置料の目安は約1,500円です。
歯ぐきや骨に埋まっている場合
歯ぐきを切開し、骨の中から歯を取り出す抜歯は「埋伏歯(まいふくし)の抜歯」になり、処置料の目安は約3,200円です。下あごの骨に完全に埋まっている場合や、真横に埋まっている場合はさらに加算があり、約3,900円になります。
埋まっている親知らずは、神経や血管との位置関係を確認するため、CT撮影を行うことがあります。そのぶん検査費用もかかります。
抜歯以外にかかる費用の内訳

親知らずの抜歯では、処置料のほかに次の費用がかかります。(いずれも保険・3割負担の目安)
| 費用 | 目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 初診料 | 約800円 | 初めて受診したとき。2回目以降は再診料(約180円) |
| レントゲン撮影 | 約1,000〜1,500円 | 親知らずの向きや根の形を確認する |
| CT撮影 | 約3,000〜4,000円 | 埋まっている親知らずなど、神経との位置を確認する必要がある場合 |
| 麻酔 | 処置料に含まれることが多い | 局所麻酔。親知らずでは効きやすい「伝達麻酔」を使うこともある |
| 抜糸・消毒 | 約200〜500円 | 抜歯の約1週間後 |
親知らずのまわりや手前の歯に虫歯・歯周病がある場合は、その治療費が別にかかります。
保険が使えるケース・使えないケース

保険が使えるケース
痛みや腫れがある、手前の歯が虫歯になっている、歯並びや噛み合わせに悪い影響が出ているなど、治療のために抜歯が必要な場合は保険が使えます。親知らずの抜歯の多くはこれにあたります。
保険が使えない(自費になる)ケース
- 矯正治療のための抜歯:歯を並べるスペースを作る目的の抜歯は、矯正治療の一部として自費になります(顎変形症など一部の例外を除く)
- 保険で認められていない材料・方法を選んだ場合:例として、抜歯後の治りを早めるための自費の処置など
費用が高くなるケース

全身麻酔・入院が必要な場合
4本まとめて抜く場合や、神経に非常に近い場合、持病がある場合などは、大学病院や口腔外科の専門病院で、全身麻酔や入院をして抜歯することがあります。入院の日数によって、費用は数万円になることもあります。
入院は医療保険(民間)の手術給付金の対象になることがあるほか、ひと月の医療費が高額になった場合は「高額療養費制度」で上限を超えたぶんが戻ります。
ほかの治療が必要な場合
親知らずが原因で手前の歯が虫歯や歯周病になっている場合は、抜歯のあとにその治療費がかかります。早めに抜歯したほうが、トータルの費用を抑えられることもあります。
品川港南歯科での親知らず抜歯の流れ

当院では、口腔外科の専門知識を持つ歯科医師が親知らずの診察・抜歯を行っています。
- 診察・レントゲン撮影:親知らずの向き、根の形、神経との距離を確認します。必要に応じてCTで詳しく調べます
- 抜くかどうかの判断:まっすぐ生えていて清掃できている、骨の中に完全に埋まっていてトラブルの心配が少ないなど、抜かないほうがよい場合は、無理に抜歯をおすすめしません
- 抜歯(当日も可能):診察した日にそのまま抜歯することもできます。ただし、予約の状況によっては後日になることがあります
- リスクが高い場合は専門の病院をご紹介:神経に非常に近いなど、リスクの高い抜歯は、高輪病院などの連携先をご紹介し、紹介状をお渡しします。大学病院や専門病院は紹介状がないと受診できないことが多いため、まずは当院で診察を受けてください
- 抜歯後のケア:約1週間後に消毒・抜糸を行います

親知らずの状態や治療の詳細は、口腔外科・親知らず治療のページをご覧ください。
よくある質問
1回の通院で抜歯まで終わりますか?
当院では診察当日の抜歯も可能です。ただし、CTでの確認が必要な場合や、予約の状況によっては後日になります。
左右を同じ日に抜けますか?
お口の状態によって異なります。左右を同じ日に抜くと、しばらく両側の奥歯で噛みにくくなるため、診察の際にご相談ください。
抜歯の費用は医療費控除の対象になりますか?
治療のための抜歯は医療費控除の対象です。領収書は保管しておいてください。
抜かなくてもよい親知らずはありますか?
あります。詳しくは「親知らずを抜くのはなぜ?抜歯のメリットや注意点、抜かなくていいケース」で解説しています。
抜いた後はどれくらい痛みますか?
痛みや腫れのピークは抜歯後2〜3日です。詳しくは「親知らずを抜いた後は痛む?腫れる?対処法や食事の注意点」をご覧ください。
まとめ

親知らずの抜歯は多くの場合で保険が使え、3割負担で数千円程度です。埋まっている親知らずではCT撮影などで1万円前後になることがあり、全身麻酔や入院が必要な場合は数万円かかることもあります。
費用は親知らずの状態によって変わるため、まずはレントゲンで状態を確認するのが近道です。品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、診察当日の抜歯にも対応しています。親知らずが気になる方は、お気軽にご相談ください。


