「インビザラインに興味があるけど、費用が分からないから決断できない」このように悩んだことはないでしょうか。
今回は、インビザラインの費用や治療方法、費用を安く抑える方法を解説します。インビザラインを検討している方は参考にしてみてください。
インビザラインとは?
インビザラインとは、マウスピース型矯正装置のことです。1997年よりアメリカで開発されたもので、日本では2006年からインビザライン治療が開始されました。特徴は、マウスピースが透明なため、見た目を気にせず装着できる点です。
インビザラインのメリット
インビラインには、一般的な矯正治療にはない4つのメリットがあります。インビザライン治療を検討している方は参考にしてみてください。
見た目が目立たない
ワイヤー矯正の場合、金属部分が目立ちます。
一方で、インビザラインは透明な素材を使用しているため目立ちません。例えば、営業職や接客業などの方でも気にせず装着できるでしょう。
食事や歯磨きがしやすい
ワイヤー矯正で食事をする場合、装置を付けたまま食事をする必要があるため、食べカスなどが詰まりやすくなります。
一方で、インビザラインであれば、マウスピースを取り外した状態で食事ができます。そのため、食べカスを気にせず食事ができます。歯磨きの際には取り外せるので、矯正期間中に歯磨きができて衛生的な点もメリットと言えるでしょう。
痛みが少ない
ワイヤー矯正の場合、口内で金属部分がこすれ、痛みを伴う場合があります。
一方で、インビザラインは金属を使用しません。金属部分が口内でこすれる心配がありません。
金属アレルギーの方でも使用できる
インビザラインの素材は金属ではありません。金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
インビザラインの費用相場
インビザラインの費用相場は、部分的に矯正するか歯全体を矯正するかで異なります。
部分矯正の費用相場は、約300,000円〜600,000円です。
一方で、全体矯正の費用相場は、約700,000円〜1,000,000円です。
インビザラインにかかる費用の内訳
インビザラインにかかる費用の内訳は以下のとおりです。
内訳項目 | 費用相場 |
---|---|
初診費用・カウンセリング費用 | 無料〜10,000円 |
精密検査費用 | 20,000〜50,000円 |
インビザライン本体費用 | 300,000〜1,000,000円 |
調整費用(管理費用) | 2,000〜10,000円 |
保定装置費用 | 20,000〜50,000円 |
それぞれ、詳しく解説していきます。
初診費用・カウンセリング費用
治療を始める前の段階で、インビザライン治療に関する不明点や懸念点をあらかじめ確認できます。気になることがあれば遠慮なく聞いておきましょう。費用は無料〜10,000円です。
精密検査費用
レントゲン撮影やCT撮影などを行い、現在の歯並びの状況などを検査します。費用は20,000〜50,000円です。
インビザライン本体費用
インビザライン本体費用は、300,000〜1,000,000円です。部分矯正か全体矯正かで価格が異なります。
調整費用(管理費用)
矯正治療中は、定期的に通院し、歯の移動状況や口内環境を調査する必要があります。費用は2.000〜10,000円です。
保定装置費用
歯が元の位置に戻るのを防止するためには保定装置が必要です。費用は20,000〜50,000円です。
歯科医院(クリニック)によって費用に差があるのはなぜ?
インビザラインの費用に差がある理由はさまざまです。自由診療扱いであり、患者の口内状況によって治療方法が変わることが主な理由です。
自由診療扱いのため
インビザライン治療は自由診療扱いのため、クリニックごとで費用が異なります。クリニックごとの治療方針などに沿って価格が設定されるため、費用に差が生まれるのです。
インビザラインの種類によって価格が異なるため
インビザラインには5種類あります。種類によって価格が異なり、クリニックによって費用の差が生まれます。
インビザラインの種類について詳しく見ていきましょう。
インビザライン・コンプリヘンシブ
インビザライン・コンプリヘンシブは、全体矯正の際に使用するもので、前歯から奥歯まですべての歯が移動できます。さまざまな歯並びの乱れに対応できるのが特徴です。
インビザライン・ライトパッケージ
インビザライン・ライトパッケージの移動できる歯の位置は、コンプリヘンシブと変わりません。相違点としては、適応症例です。ライトパッケージの場合は、軽度から中度における歯並びの乱れが適応となります。
インビザライン・エクスプレス
インビザライン・エクスプレスは、適応症例が限定され、主に矯正後の後戻りを治す際に使用されます。また、移動できる歯の本数は1,2本程度です。
インビザラインGO
インビザラインGOは、前歯のみを部分矯正したい場合に使用されます。矯正範囲が限定されるため、費用は比較的安く済むでしょう。
インビザライン・ファースト
インビザライン・ファーストは、子どもの発育に合わせて使用できます。抜歯の必要性が低下するため、負担が少ないです。
治療範囲が異なるため
インビザライン治療の範囲は人によってさまざまです。前歯や片側の顎部分だけ矯正したい人もいれば、全体的に矯正したい人もいます。インビザラインの費用は、これらの治療範囲の内容によって異なると考えましょう。
患者の年齢が異なるため
インビザライン治療の費用は、年齢によって異なります。たとえば、インビザライン・ファーストは子ども用の治療方法です。費用は、インビザライン・コンプリヘンシブの半額程度が相場といわれています。このように、年齢によってインビザライン治療の費用は異なることも覚えておきましょう。
費用を安く抑えるために!
インビザラインの費用を安く抑えるために有用な方法をご紹介します。費用面で折り合いのつかない方は参考にしてみてください。
医療費控除
医療費控除とは、総所得金額が2,000,000円を超え、かつ年間(1月1日から12月31日)で100,000円以上の医療費を払った場合に適用される控除のことです。控除対象となる医療費は、自身を含む、生計を同じにする家族の医療費の合計額となります。
以下は、課税所得額ごとの控除額を示した表です。
課税所得額 | 所得税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円未満 | 5% | 0円 |
195万超〜330万円未満 | 10% | 97,5000円 |
330万円超〜695万円未満 | 20% | 427,500円 |
695万円超〜900万円未満 | 23% | 636,000円 |
900万円超〜1,800万円未満 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円超〜4,000万円未満 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
参照元:国税庁 所得税の税率
インビザラインの治療費は最低でも300,000円以上はかかりますので、医療費控除の対象となります(総所得が2,000,000円以上であることが前提条件)。確定申告を行うことで控除されますので、インビザライン治療を行う方は活用しましょう。
部分矯正する
インビザラインの費用は全体矯正か部分矯正かで異なり、最大で700,000円ほど異なる場合もあります。予算がない方で、かつ前歯などの部分矯正で済む場合は、部分矯正を利用するといいでしょう。
マウスピースの装着時間を守ること
インビザラインは1日20〜22時間以上装着する必要があります。これを守らなければ矯正効果が下がり、治療が長引く可能性があるので注意しましょう。治療が長引く場合、通院期間も長引き、毎回調整費用が発生してしまいます。費用を安く抑えるためにも、装着時間は守りましょう。
まとめ
今回は、インビザラインの費用や治療方法、費用を安く抑える方法について解説しました。
インビザラインは自由診療のため、費用負担が大きいです。一方で、痛みが少なく、見た目が目立たないといったメリットがあります。また、食事や歯磨きがしやすい点もメリットと言えるでしょう。
インビザライン治療を検討中で費用を抑えたい方は、医療費控除を申請しましょう。また、部分矯正を利用することでも費用が抑えられます。自身の状況に応じて活用してください。