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子どもの歯は、大人の歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯になりやすい特徴があります。一度虫歯になると進行が早く、治療が必要になることも少なくありません。大切な子どもの歯を守るためには、歯科医院での定期的なケアと自宅での適切な予防習慣が欠かせません。
この記事では、子どもが虫歯になりやすい理由を解説し、歯科医院でできること、自宅で実践できる予防法について詳しくご紹介します。
子どもが虫歯になりやすいのはどうして?

子どもは大人に比べて虫歯になりやすいといわれていますが、いくつかの理由があります。ここでは、歯の構造、食生活、唾液の量と質、歯みがきの習慣などの観点から、子どもが虫歯になりやすい理由を詳しく解説します。
乳歯はエナメル質が薄い
子どもの歯(乳歯)は、大人の歯(永久歯)に比べてエナメル質と象牙質が薄いため、酸による影響を受けやすく、虫歯の進行が早いです。また、乳歯は歯の表面が柔らかいため、虫歯菌が酸を出すとすぐに溶けやすく、気づかないうちに大きな虫歯に進行することも少なくありません。
食生活の影響
子どもは甘いものが大好きで、ジュースやお菓子を頻繁に摂取することが多くなります。砂糖を含む食品は、口の中で虫歯菌のエサとなり、酸を作り出します。この酸が歯を溶かし、虫歯を引き起こすのです。
また、食べ物を口に入れる頻度が多いと、口の中が酸性の状態が続き、虫歯のリスクがさらに高まります。特に、ダラダラとおやつを食べ続ける習慣は、虫歯を作りやすくする原因のひとつです。
唾液の量と質の違い
唾液には、歯の表面を修復する働き(再石灰化作用)がありますが、子どもは大人に比べて唾液の分泌量が少なく、再石灰化が十分に行われません。さらに、就寝中は唾液の分泌量が減るため、寝る前に甘いものを食べたり、歯みがきをせずに寝たりすると、虫歯菌が増殖しやすくなります。
また、唾液の質にも個人差があり、唾液の粘度が高い子どもは、口の中の汚れが流されにくいため虫歯になりやすいとされています。
仕上げみがきが不十分
子どもはまだ自分で上手に歯を磨くことができないため、歯みがきが不十分になりやすいです。特に、奥歯や歯と歯の間は汚れが溜まりやすく、しっかり磨けていないと虫歯になりやすくなります。
また、仕上げみがきをしていても、保護者が正しい方法で行わないと、磨き残しが発生しやすいため虫歯のリスクが高まります。
口腔内の環境が変化しやすい
子どもは成長とともに口の中の環境が変化します。乳歯から永久歯への生え変わりの時期は、歯と歯の間に隙間ができやすく、食べカスが溜まりやすくなります。
また、生えたばかりの永久歯はまだ歯質が弱く、虫歯菌の影響を受けやすいです。この時期にケアを怠ると、将来的に虫歯が増える可能性があります。
子どもの虫歯を予防するために歯科医院で行うこと

子どもの虫歯を予防するためには、日常のケアだけでなく、定期的に歯科医院を受診することが重要です。歯科医院では、家庭ではできない専門的なケアやアドバイスを受けられ、虫歯のリスクを大幅に減らすことが可能です。
ここでは、歯科医院で受けられる主な虫歯予防の方法について解説します。
定期検診(歯科健診)
歯科医院での定期検診は、虫歯を未然に防ぐために最も効果的な方法の一つです。子どもの場合、3〜4ヶ月に1回のペースでの受診が推奨されています。
定期検診では、以下のような点をチェックしてもらうことが可能です。
・虫歯の有無
・歯並びや噛み合わせのチェック
・歯ぐきの健康状態の確認
・仕上げ磨きの指導
また、歯科医院での検診を習慣化すれば、子どもが歯医者は怖い場所と感じることなく、抵抗なく通えるようになります。
フッ素塗布
フッ素は、歯の再石灰化を促し、エナメル質を強化する効果がある成分です。歯科医院では、市販のフッ素入り歯磨き粉よりも高濃度のフッ素を塗布することができ、虫歯予防に高い効果を発揮します。
一般的に、フッ素塗布は3〜6ヶ月に1回程度の頻度で行うと効果的です。特に、乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいため、定期的なフッ素塗布が推奨されます。
シーラント処置
シーラントとは、奥歯の噛み合わせの溝を埋めることで、汚れや食べカスが溜まりにくくする予防処置です。奥歯の溝は細かく深いため、子どもが歯ブラシでしっかり磨くのは難しく、虫歯になりやすい部分のひとつです。
歯を削らずに行うことができるため痛みがなく、お子さまが受けやすい処置といえます。一般的に3〜5年ほど効果が持続するとされていますが、剥がれることもあるため定期的なチェックが必要なので注意しましょう。
プロフェッショナルクリーニング
歯科医院で専用の器具を使って行う歯のクリーニングです。家庭での歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石を徹底的に除去し、虫歯や歯肉炎を防ぎます。
特に、歯並びが悪い部分や、仕上げ磨きが難しい奥歯に効果的です。定期検診と合わせて受けることで、虫歯予防の効果が高まります。
予防指導
歯科医院では、子ども自身や保護者に向けた予防指導も行われます。主に、ブラッシング指導と食生活の指導が行われます。
ブラッシング指導では、年齢に応じた正しい歯磨きの方法を指導します。歯ブラシの選び方や、フロス・歯間ブラシの使い方のレクチャーも行います。磨き残しを確認しながら、適切な歯磨きの習慣を身につけるために実施します。
食生活のアドバイスでは、甘いものの摂取を控える方法や、虫歯になりにくい食品を紹介します。特に、小さな子どもは自分でしっかり歯を磨くことが難しいため、保護者が正しい知識を身につける必要があります。
子どもの虫歯を予防するために自宅でできること

子どもの虫歯予防には、歯科医院での専門的なケアだけでなく、日々の家庭でのケアが重要です。特に、乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいため、適切な習慣を身につけることが大切です。
ここでは、家庭でできる具体的な予防策についてご紹介します。
正しい歯磨き習慣を身につける
歯磨きは虫歯予防の基本です。以下のポイントを意識しながら、毎日の習慣として定着させましょう。
・毎食後と寝る前にしっかり磨く
・フッ素入りの歯磨き粉を使用する
・歯ブラシの毛先が広がったら交換する
・デンタルフロスを活用する
6歳頃までは保護者が仕上げ磨きを継続し、奥歯の溝や歯と歯の間を丁寧に磨いてあげましょう。
フッ素を活用する
フッ素には、歯の再石灰化を促し、エナメル質を強化する働きがあります。自宅でできるフッ素ケアは、フッ素入りの歯磨き粉やフッ素洗口液、フッ素ジェルやスプレーが挙げられます。
歯科医院でのフッ素塗布と組み合わせることで、より高い予防効果が期待できます。
バランスの良い食事を心がける
食生活は虫歯のリスクに大きく関わります。特に、糖分の摂取量や食べ方に注意しましょう。特に、寝る前の飲食は避けることが重要です。食べた後すぐに歯を磨き、寝る前は水以外の飲み物を控えるようにしましょう。
キシリトールを活用する
キシリトールは、虫歯菌の活動を抑え、歯を強化する効果があります。キシリトール入りのガムやタブレットを食後に取り入れることで、虫歯予防に役立ちます。
ただし、ガムを噛むことが難しい年齢の子どもには、タブレットやキシリトール配合の食品を選ぶと良いでしょう。
生活習慣を整え、虫歯に強い歯を育てる
規則正しい生活習慣は、健康な歯を育てるためにも大切です。しっかり睡眠をとり、適度に運動し、ストレスを減らすことを意識しましょう。
また、保護者が積極的に子どもの歯の健康に関心を持ち、一緒に歯磨きをすることで、子ども自身も自然と虫歯予防を意識するようになります。
まとめ

子どもの虫歯予防には、歯科医院での定期検診と家庭でのケアの両方が大切です。
歯科医院ではフッ素塗布やシーラント処置を受け、専門的なチェックを行いましょう。自宅では、正しい歯磨き習慣、フッ素の活用、バランスの良い食事、キシリトールの活用を意識し、虫歯になりにくい環境を整えることが重要です。
保護者が積極的に関わりながら、子ども自身が歯の健康を意識できる習慣を身につけることで、虫歯のリスクを減らせます。
品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、痛みや施術時間を抑えながら自然な仕上がりの治療を目指しています。マウスピース矯正やセラミック治療、虫歯治療、ホワイトニングなどにも力を入れています。