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昨今、SNSなどでも注目されているインビザラインですが「失敗だった」「値段が高い」など、マイナスの話も見受けられます。インビザラインを検討している方にとって、決断を迷う大きな原因になるでしょう。また、せっかくインビザラインを行うなら、安心できる歯科医院で治療を受けたいと考える方が多いと思います。
そこで今回は、インビザライン矯正を安心して行うための歯科医院の選び方やインビザラインの期間・費用相場などを紹介します。インビザラインをどの歯科医院で受けるべきなのかお悩みの方は、参考にしてください。
インビザラインとは？
インビザラインは、アライン・テクノロジー社が提供するマウスピース矯正ブランドです。取り外しができる透明なマウスピースを使用して、歯並びを整えていきます。インビザラインは、世界100か国以上の国で1,400万人以上の方が治療を受けている実績がある矯正法です。
マウスピースを1日20時間～22時間装着して、2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、少しずつ歯を移動させます。矯正に使うマウスピースは治療開始前にすべて作成されるので、頻繁に歯科医院へ通院する必要がありません。また、インビザラインで使用するマウスピースは薄いため、見た目の違和感がほとんどないです。
治療の手軽さと審美性の高さから、昨今、インビザラインを選択される方が増えています。
インビザライン治療において歯科医院選びが重要な理由
インビザラインは、歯型を採取して、アライン・テクノロジー社にデータを送るとCGが作成されます。歯科医師はCGと精密検査の際に集めた資料を照らし合わせて、微調整をかけてインビザライン矯正中の歯の動きを決めていきます。調整したCG画像を送ると、データをもとに治療完了までのすべてのマウスピースが作成され歯科医院に届くのが一般的な流れです。そのため、インビザラインはマウスピース作成までの治療計画が重要といえるでしょう。
歯科医師は、精密検査で一人ひとりのデータを取ることはもちろん、インビザラインで行える歯の動きの特徴なども熟知している必要があります。インビザライン治療の特徴を理解している歯科医師のもとで治療を受ければ、スムーズに治療を進められるでしょう。
一般歯科と矯正歯科の違い
一般歯科と矯正歯科では、得意とする治療内容が異なります。
一般歯科は、主に虫歯や歯周病治療などを専門に行います。
一方、矯正歯科は、歯の矯正治療を専門に行う歯科医院です。矯正治療は、歯並び・噛み合わせを総合的にみる専門的な知識・技術を必要とします。歯並びが気になり矯正を検討している方は、矯正歯科を受診するようにしましょう。
矯正治療は、数年単位の治療が必要なので、後悔がないようにしっかりと見極めることが必要です。気になる歯科医院がある場合は、ホームページなどで資格の有無や実際に行った症例を確認するといいでしょう。
インビザライン治療したい！歯科医院を選ぶ3つのポイント
インビザライン治療をする歯科医院を選ぶ際には、以下の3つのポイントを意識しましょう。
・インビザラインの症例数が多い歯科医院を選択する
・保定期間をしっかり設けているかを確認する
・相性の合う、信頼できる歯科医師・歯科医院で治療を受ける
順に解説していきます。
インビザラインの症例数が多い歯科医院を選択する
インビザラインを受ける際には、症例数が多い歯科医院を選ぶと安心して治療を受けられます。症例数が多い歯科医院はさまざまな症例を経験しているので、失敗する可能性も少ないです。万が一、トラブルが起きても、今までの経験から最善の解決策を提案してもらえます。
インビザラインは、年間の症例数によって「ステータスランク」が各歯科医院に与えられます。ステータスランクは毎年リセットされるので、日頃からインビザラインに対応しているかどうかは、一つの目安になるでしょう。気になる歯科医院がある方は、ステータスランクを一度チェックしてください。
保定期間をしっかり設けているかを確認する
インビザラインなどの矯正治療は、歯を移動させて歯並びを整える「矯正期間」と、整えた歯の位置を固定させる「保定期間」があります。
歯は、移動しても、もとの位置に戻ろうとする「後戻り」といわれる性質があります。保定期間は、歯の後戻りを防ぐために必要な期間です。
しかし、矯正の知識が浅い歯科医師が治療を行うと、歯を移動させるだけで保定を行わないケースが少なくありません。しっかりと保定期間を設けないと、歯が移動してしまい再治療が必要になるリスクがあります。リテーナーなどの保定装置の使用を徹底している歯科医院で、治療を受けるようにしましょう。
相性の合う信頼できる歯科医師・歯科医院で治療を受ける
インビザラインを含めた矯正治療は、治療期間が年単位になるケースが多く、歯科医師・歯科医院とは長く付き合う必要があります。技術力があっても、相性の悪い歯科医師のもとで治療を受けることは、大きなストレスになるでしょう。
矯正期間中は定期的に通院する必要もあるので、治療途中で通うことを止めてしまう事態にならないように、相性のいい歯科医師のもとで治療を受けるようにしましょう。
通院頻度と治療期間はどれくらい？
インビザラインの通院頻度は1〜3か月に1回で、治療期間は2〜3年が目安です。
インビザラインは、歯科医師に指示された期間で、マウスピースを新しいものに交換することで歯を移動させています。1枚のマウスピースで動かせる歯の距離は0.25mmです。そのため、個人差はありますが、矯正期間はワイヤー矯正と比較して長い傾向があります。
一方、通院頻度は、ワイヤー矯正のように歯科医師が装置の調整をする必要がないので、少ない回数で治療を進めることが可能です。
ただし、インビザラインをはじめた初期は、ワイヤー矯正と同様に1か月に1回の通院をすすめる歯科医院が多いでしょう。インビザラインは違和感や痛みなどが出にくい治療法ですが、矯正初期はトラブルが起きる場合や、はじめての矯正治療に疑問や不安を感じやすい時期になります。治療初期の1か月に1回の来院頻度は「矯正装置の取り扱いに問題がないか」「トラブルが出ていないか」を確認する意味もあります。
マウスピースの取り扱いに慣れて、大きなトラブルもない場合は、徐々に通院間隔を空けていくケースが一般的です。
気になる治療費はどれくらい？
インビザラインの治療費の目安は、部分矯正は300,000〜400,000円、全体矯正は700,000〜1,000,000万円です。
インビザラインをはじめとする矯正治療は、保険適用外の自由診療が一般的です。また、一言でインビザラインといってもさまざまな種類があり、取り扱うインビザラインによって費用相場も異なります。
また、矯正治療は、装置の費用以外にも精密検査の費用や調整料・保定料などが必要です。歯科医院によって異なるので、カウンセリングの際などインビザラインを始める前に確認しましょう。
まとめ
インビザラインは、透明の薄いマウスピースを使用して歯並びを整えていく治療法です。マウスピースが薄いので見た目の違和感がなく、痛みも少ないことは大きな特徴といえます。手軽に行えることから、現在、多くの方に注目されている治療法といえるでしょう。
しかし、インビザラインには適応症があり、すべての方が行えるとは限りません。インビザラインを始めたにもかかわらず、歯並びが改善できなかったと後悔しないためにも、歯科医院選びは慎重に行いましょう。
インビザラインを取り扱っている歯科医院では、カウンセリングを行っている場合が多いです。気になる歯科医院がある場合は、積極的にカウンセリングを受けて治療方針など確認してみるといいでしょう。