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2025年08月21日

リテーナーとは?種類とそれぞれの特徴、装着期間も

歯列矯正を終えて笑顔の女性

歯並びが整いやっと矯正治療が終了したと思っていたのに、リテーナーを使用することを知り「なぜまた装置をつける必要があるのか」と疑問を抱く方は少なくありません。

この記事では、リテーナーとは何かという基本的な情報から、種類ごとの特徴、装着期間の目安、使用時に気をつけたいポイントまで丁寧に解説します。リテーナーの正しい知識を持ち矯正後の安定した歯並びを維持できるよう、参考にしてください。

リテーナーとは?

リテーナーとはと考える女性

矯正治療後の歯並びは安定するまでに時間がかかり、その間も歯は元の位置に戻ろうと動く性質があります。これが後戻りと呼ばれる現象で、それを防ぎ、整えた歯列を定着させるために使用されるのがリテーナー(保定装置)です。

この装置を適切に使用することで、美しい歯並びを長期的に維持することが可能になります。

後戻りが起こる理由

治療によって歯が適切な位置へと動いたあとも、その周囲の骨や歯茎、歯根膜などの組織が新しい位置に完全に適合し、強固に安定するまでにはかなりの時間を要します。骨の代謝速度や組織の回復力には個人差がありますが、特に歯を支える骨の代謝には時間がかかります。

また、歯と顎の骨をつなぐ歯根膜には弾力性のある繊維があり、歯を元の位置に戻そうとする力が働くため、これが後戻りを引き起こす主要な原因の一つとなります。

加えて、私たちの口の中には常に様々な力が働いています。例えば、食べ物を噛む際の力、舌の動き、唇や頬の圧力、そして呼吸の仕方なども、歯並びに影響を与えます。

矯正によってこれらのバランスが変化すると、一時的に歯が不安定な状態になり、それが後戻りを助長することがあるのです。

リテーナーの重要性

リテーナーは後戻りを防ぐために、物理的に歯の動きを抑え、周囲の組織が新しい位置に馴染むよう促します。これにより、矯正治療によって得られた理想的な歯並びを長期にわたって安定させることができるのです。

矯正治療は、単に歯を動かすだけでなく、その後の保定期間を含めて初めて完了します。リテーナーの使用を怠ると、時間と費用をかけた治療の効果が失われ、治療が水の泡となる可能性もあります。

したがって、保定は治療の仕上げであり、成果を守るための最後の工程として非常に重要な位置づけとなっているのです。

リテーナーの種類とそれぞれの特徴

取り外し式のリテーナーを手に持って笑顔の女性

リテーナーには大きく分けて取り外し式と固定式の2種類があり、患者様の口腔内の状態、矯正治療の内容、ライフスタイルに合わせて最適なものが選択されます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

取り外し式リテーナー

取り外し式リテーナーは、患者様自身で着脱が可能なタイプの装置です。食事や歯磨きの際には取り外せるため、口腔衛生を保ちやすいというメリットがあります。

しかし、患者様自身の協力が不可欠であり、装着時間を守らないと後戻りが起こるリスクが高まります。

例えば、ホーレータイプリテーナーは、樹脂製のプレートと金属のワイヤーで構成されている保定装置です。歯の表面にワイヤーをかけて保定する仕組みで、慣れるまではやや違和感がありますが、清掃性に優れ、長持ちするのが特徴です。

また、クリアリテーナーは、マウスピース矯正で使用されるアライナーに似た形状をしたリテーナーです。透明のため、見た目が気にならず、会話時にも装着していることがほとんどわかりません。

しかし、薄い素材でできているため、熱や強い力で変形・破損するリスクがあり、耐久性はホーレータイプよりやや劣ります。

固定式リテーナー

固定式リテーナーは、患者様自身で取り外すことができないタイプのリテーナーです。主に歯の裏側に細いワイヤーを接着して固定します。

このワイヤーは歯の裏側に沿って貼り付けられるため、外からはほとんど見えません。最大のメリットは、患者様の協力度に関わらず、常に歯を固定できるため、後戻りのリスクを最小限に抑えられる点です。

しかし、ワイヤーの周りにプラークが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングを心がける必要があります。また、ワイヤーが外れる、曲がるなどのトラブルが起こる可能性もゼロではありません。

リテーナーの装着期間はどれくらい?

リテーナーの装着期間はどれくらいのイメージ

期間は、患者様の年齢、治療前の歯並びの状態、矯正治療の内容、そして個々の骨代謝のスピードなど、様々な要因によって異なります。そのため、一概にどれくらいと断言することはできませんが、一般的な目安としては以下のようになります。

矯正治療直後(保定初期)

矯正装置が外れた直後の約半年間から1年間は、歯が最も後戻りを起こしやすい時期です。この期間はできる限り長時間の使用が強く推奨されます。

取り外し式のものであれば、最初の3ヶ月〜6ヶ月は1日20時間以上(食事と歯磨きの時間以外は常時)の使用が求められることが一般的です。その後の6ヶ月〜1年は装着時間が徐々に短縮され、日中数時間と就寝時のみの装着に移行することが多いです。

しかし、油断は禁物で、この期間も継続して使用することが、後戻りを防ぐうえで非常に重要です。

長期的な保定期間

その後、歯は少しずつ安定してきますが、それでも完全に後戻りのリスクがなくなるわけではありません。そのため、夜間の就寝時のみの使用を、数年単位、あるいは生涯にわたって推奨することがあります。

夜間のみの装着でもそれを続けることで、日常生活のなかで生じるわずかな力の変化や、加齢による歯列の変化に対応し、長期的に美しい歯並びを維持できる可能性が高まります。

また、特に下顎の前歯は後戻りを起こしやすいため、固定式リテーナーを装着したままとなるケースが多いです。

リテーナーを使用する際の注意点

リテーナーを装着する際の注意点のイメージ

リテーナーを使用する際には、いくつかの注意点があります。

歯科医師の指示に従い装着する

最も重要なのは、歯科医師の指示された時間と期間、リテーナーを正確に装着することです。具体的な期間や方法は、患者様一人ひとりの状況によって異なります。必ず歯科医師の指示に従い、定期的にチェックを受けるようにしてください。

「もう大丈夫だろう」「少しサボっても問題ないだろう」といった自己判断で装着を中断することは避けてください。歯は非常にデリケートなもので、わずかな期間リテーナーを外しているだけでも、ゆっくりと元の位置に戻ろうとします。

自己判断で装着をやめたり、装着時間を短縮したりすると後戻りを起こすリスクが高まります。

清掃と管理を怠らない

取り外し式リテーナーは、毎食後、あるいは少なくとも1日に1回は清掃する必要があります。やわらかい歯ブラシを使用して、優しく磨き、食べ物の残りカスやプラークを除去してください。

ただし、熱いお湯を使用すると変形する可能性があるので使用しないでください。

また、リテーナーを使用しないときは、ティッシュに包んだり、そのままポケットに入れたりすると、破損や紛失のリスクが高まります。そのため、必ず専用のケースに入れて保管しましょう。

固定式リテーナーは、歯の裏側に固定するため、通常の歯磨きだけでは汚れが残りやすいです。歯ブラシの毛先をワイヤーの周りにしっかり当てて磨くことや、デンタルフロスや歯間ブラシをワイヤーの下に通して清掃する工夫が必要です。

清掃方法に不安がある場合は、歯科医院で指導を受けるとよいでしょう。

違和感や痛みがある場合は早めに受診する

取り外し式リテーナーの装着によって痛みが出たり、固定式リテーナーに違和感が生じたりした場合には、無理に使い続けず早めに歯科医院を受診しましょう。歯並びの変化や装置の破損が関係している可能性もあります。

また、矯正治療が完全に終了したわけではないため、保定期間中も歯科医院でのチェックが不可欠です。

まとめ

笑顔の家族

リテーナーは矯正治療後の歯並びを安定させるために欠かせない装置です。種類によって特徴が異なるため、自分に合ったタイプを選ぶことが重要です。

装着期間は一般的に1〜2年、場合によっては長期的に装着が必要となることもあります。装着時間や清掃方法などに注意し、整った歯並びの状態を長くキープしましょう。

この記事を参考に、矯正後のリテーナーの役割を理解し、正しく使用して健康的な歯並びを維持してください。

品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、痛みや施術時間を抑えながら自然な仕上がりの治療を目指しています。マウスピース矯正やセラミック治療、虫歯治療、ホワイトニングなどにも力を入れています。

診療一覧はこちらご予約・ご相談も24時間受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

監修医情報

監修医

「患者様に寄り添う、献身的な歯科クリニックを実現したい」そう考え、私は品川港南歯科・矯正歯科クリニックを開院いたしました。

口は、「食べる」「話す」「笑う」と、日常生活に欠かせない大事な存在ですよね。
そして、生活でよく使うからこそ、トラブルに見舞われることも。
だからこそ私たち歯科医師は、患者様の生活や人生を第一に考えた、「献身的」な治療を行っていかなければいけないと思うのです。
そのため私は、「献身的」という言葉の意味の通り、歯科医療に全身全霊で取り組み、患者様のお悩みやご希望をくみ取れる治療を続けています。

どんな些細なことでも結構です。歯のこと、口のことで気になる点、ご不安に感じる点がございましたらお気軽にご相談ください。
患者様、お一人おひとりのお悩みとしっかり向き合う治療を行っていきます。

院長 野島 慶司 Keiji Nojima

経歴

  • 2012
    昭和大学歯学部卒業 昭和大学歯学部、昭和大学高齢者歯科研究員
  • 2013
    神奈川県内の歯科医院にて2年間務めた後、都内へ分院展開のため異動
  • 2015
    新規開院から5年間院長として勤務
  • 2020~現在
    品川港南歯科・矯正歯科クリニック院長として、高齢者治療、審美治療、ホワイトニング治療を中心に従事

医療活動

口腔機能が与える健康への影響や、介護予防の重要性などを学ぶことを目的として、【昭和大学高齢者歯科研究員】として、活動。