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マウスピース矯正は、目立ちにくく取り外しが可能なため、日常生活に支障をきたしにくい治療法として多くの方に選ばれています。女性の場合、「妊娠中でも矯正を受けられる?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
この記事では、マウスピース矯正の概要と、妊娠中にマウスピース矯正を受けられるのかどうか、矯正治療を受ける場合の注意点について解説していきます。ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用して歯並びを整える治療法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、装置が目立ちにくく、取り外しができる点が特徴です。
マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正の最大のメリットは、装置が透明で目立ちにくいため、審美面に優れていることです。人前で話す機会が多い方でも、気兼ねなく治療を受けられるでしょう。
また、装置を自分で取り外せるため、食事や歯磨きがしやすく、口腔内の衛生状態を清潔に保ちやすいのも大きな利点です。さらに、金属を使用しないため、金属アレルギーのある方でも安心して治療を受けることができます。
マウスピース矯正のデメリット
一方で、マウスピース矯正にはデメリットも存在します。まず、装置は1日20〜22時間の装着が必要であり、患者さま自身の装着習慣が治療結果に大きく影響します。自己管理が不十分だと、計画通りに歯が動かず治療期間が延びることも考えられます。
また、装置を装着したまま食事することができず、外した後には必ず歯みがきをしなければならないなど、毎日のケアに手間がかかります。このため、自己管理が苦手な方には不向きとされることもあります。
妊娠中でもマウスピース矯正はできる?

結論からいえば、妊娠中であってもマウスピース矯正は可能です。
ただし、いくつかの点に注意する必要があります。妊娠中はホルモンバランスの変化により歯茎に炎症が起きやすくなったり、つわりで十分に歯磨きができなかったりすることがあります。また、口の中に装置がある不快感から、吐き気が強くなることもあるでしょう。
このため、装着時間が短くなる可能性があるかもしれません。無理にマウスピースを装着し続けようとすると体調が悪化することも考えられるので、マウスピース矯正を始めるかどうかは慎重に検討する必要があります。
また、妊娠中は体調が不安定になりやすく、通院が負担になる場合もあります。歯科治療の多くは妊娠中期(安定期と言われる妊娠5週〜7週)であれば問題なく受けられるとされていますが、矯正中の通院を続けられるかどうかも考えてみましょう。
無理なく治療を継続できるかどうか、タイミングを含めて歯科医師に相談しながら治療を進めることが大切です。
妊娠中の歯の健康について

妊娠中はホルモンバランスが大きく変化するため、その影響で歯のトラブルが起こりやすくなります。
例えば、歯茎が炎症を起こしやすくなるため、妊娠性歯肉炎のリスクが高まります。初期には歯ぐきの腫れや出血が見られ、進行すると歯の動揺や脱落につながる恐れもあります。
また、妊娠中は唾液の性質が変化したり、分泌量が減ったりすることもあります。唾液には自浄作用や抗菌作用がありますが、これらの作用が十分に働かなくなると、虫歯のリスクが高まる可能性もあります。つわりによって歯磨きがしっかりできなくなることも、虫歯のリスクを高める要因といえます。
つまり、妊娠中は、ホルモンバランスの変化やつわりの影響などによって口腔トラブルが起きやすい時期ともいえます。そのため、マウスピース矯正を実施する場合は、特に口腔ケアに注意を払うなどの意識が必要でしょう。
妊娠中にマウスピース矯正を行う場合の注意点

妊娠中にマウスピース矯正を行う場合には、いくつかのポイントに注意が必要です。体調の変化や口腔環境の変化に敏感な時期だからこそ、無理のないペースで治療を進めることが大切です。
ここでは、妊娠中に矯正治療を受ける際に意識しておきたい注意点を解説していきます。
体調変化に注意する
妊娠中は、悪阻やめまい、倦怠感など、体調の変化が起こりやすい時期です。妊娠経過に特に問題がなくても、「疲れやすくなった」「強い眠気が続く」など、さまざまな悩みを抱える方は少なくありません。
このような時期に矯正治療を始めると強いストレスがかかる可能性もあるため、体調の変化には十分に注意しましょう。また、つわりの影響でマウスピースを装着できないなどの症状がある場合は、状態が落ち着くまで治療を始めないという選択も検討しましょう。
口腔内の状態を優先する
お伝えしたとおり、妊娠中はホルモンバランスの影響で歯ぐきの腫れや出血が起こりやすい時期です。マウスピースの着脱時に痛みを感じたり、歯磨きがしにくくなったりすることもあるでしょう。
この時期は、矯正の進行よりも口腔内の清潔を保つことを考えましょう。必要があれば一時的に治療を中断するなど、無理のない範囲でケアを続けられないか歯科医師と相談してみてください。
できるだけマウスピースの装着時間を守る
マウスピース矯正の効果を得るためには、基本的に1日20〜22時間マウスピースを装着しなければなりません。妊娠中に実施する場合でも、可能な限り装着時間は守りましょう。装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、治療期間が長引く原因になるためです。
ただし、つわりや体調不良の影響で装着が難しい場合は、ご自身の体調を優先して構いません。自己判断で治療を中断するのは避け、無理なく治療を続けられるよう歯科医師に相談してみると良いでしょう。
定期検診を欠かさず受ける
妊娠中は妊娠性歯肉炎などの口腔トラブルが発生するリスクがあります。この時期にマウスピース矯正を行うと、マウスピースによって唾液の流れが妨げられることによって、さらに虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。
そのため、定期検診を欠かさず受けるようにしましょう。妊婦さんはつわりや体の変化で歯磨きが難しくなることもありますが、歯科医院でのプロのケアを継続すれば、トラブルの早期発見・早期対処が可能になります。
矯正治療をスムーズに進めるためにも、口腔内の環境を良好な状態で維持するためにも、定期検診は怠らないようにしてください。
産後のケア計画を立てておく
出産後は生活リズムが大きく変わり、赤ちゃん中心の生活になるでしょう。産後の忙しさに備えて、治療の進捗や通院のスケジュールも柔軟に調整できるよう準備しておくと良いでしょう。
歯科医師と事前に相談し、産後も矯正治療が無理なく続けられる環境を整えておくと安心です。矯正治療は継続が大切ですので、出産後も治療を中断しないよう、サポート体制を整えておくことが大切です。
まとめ

妊娠中であっても、マウスピース矯正を行うことは可能です。マウスピース矯正は目立ちにくく、快適に治療を進められるメリットがありますが、妊娠中はホルモンバランスの影響で口腔内トラブルが起こりやすくなるため注意が必要です。
特に、妊娠性歯肉炎や虫歯のリスクが高まりますので、日々の歯磨きや定期的なチェックを怠らないようにしましょう。ただし、無理のないペースで治療を進めることが、妊娠中のマウスピース矯正では特に重要です。
治療を検討する際には、必ず歯科医師と相談し自身の体調やライフスタイルに合った方法を選びましょう。
品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、痛みや施術時間を抑えながら自然な仕上がりの治療を目指しています。マウスピース矯正やセラミック治療、虫歯治療、ホワイトニングなどにも力を入れています。


