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虫歯があるけど「歯医者に行く時間がない」「歯医者が苦手」などといった理由で、治療を後回しにしている方がいるのではないでしょうか。
しかし、虫歯を放置すると症状が悪化するだけでなく、歯を失うリスクが高まったり全身に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。健康な歯や身体を維持するためにも、正しい知識を身につけることが大切です。
この記事では、虫歯を放置することで現れる症状やリスクなどについて詳しく解説します。虫歯を放置するとどのような影響があるのかをきちんと理解し、歯や身体の健康維持に努めましょう。
虫歯を放置するとどうなる?
虫歯があるにもかかわらずそのまま放置すると、症状の悪化に伴い、さまざまな悪影響を引き起こす可能性があります。歯の痛みが増して日常生活に支障をきたすだけでなく、歯がボロボロになり、最悪の場合には歯を失う可能性もあるでしょう。
また、歯への影響だけでなく、虫歯菌の感染拡大により全身の病気を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。症状が悪化するにつれて通院回数や治療費用も増すため、負担が増えます。
虫歯を放置して自然に治ることはある?
虫歯を放置しても、自然に治ることはありません。放置することによって痛みが増し、虫歯が悪化するだけでなく、全身にも悪影響を及ぼす可能性があります。虫歯は細菌が引き起こす感染症のため、適切な治療を受けなければ悪化し続けるのです。
全身の健康を維持するためにも、虫歯がある場合には、すぐに歯科医院を受診して適切な処置を受けることが大切です。
虫歯を放置しているときに現れる初期症状
虫歯を放置しているときに現れる初期症状として、しみる症状や多少の痛みがあります。歯がしみたり痛んだりすることで虫歯になっていることに気づく方も多いでしょう。
このような初期の段階であれば大掛かりな治療は必要なく、費用や通院回数も最小限で済むケースがほとんどです。歯に違和感や痛みがあるときは歯科医院で診てもらいましょう。
虫歯が進行したときに現れる症状と注意点
虫歯を放置したときに現れる症状は、進行具合によって異なります。ここでは、虫歯が進行した場合に現れる症状や注意点を4つの段階に分けて解説します。
激しい痛みを感じる
虫歯を放置して症状が悪化すると、強い痛みが引き起こされます。初期症状では歯がしみたり、たまに痛みを感じたりする程度だったのが、症状の悪化により何もしていなくても痛むようになるでしょう。
激しい痛みがあると、よく眠れなかったり日中何もできなくなったりと、日常生活に支障をきたす可能性もあります。
一時的に痛みが弱まる
激しい痛みがあったにも関わらず一時的に痛みがなくなることもあります。痛みがなくなったから治ったと思う方もいるかもしれませんが、この症状は虫歯を放置し続け、感覚を伝達する役割の神経が死んだことによるものの可能性があります。
むしろ、症状は悪化している状態なので、虫歯が治ったと勘違いしないように注意しましょう。このような状態にまで虫歯が進行すると歯の根の治療が必要になり、通院回数も多くなる可能性があります。
腫れや強い痛みが現れる
一時的に痛みが軽減されたことで虫歯が治ったと勘違いし、そのまま放置し続けると腫れや強い痛みの症状が現れる可能性があります。虫歯が歯の根の先まで進行して膿が溜まると腫れや痛みなどの症状が現れることがあるのです。ひどい場合は顔まで腫れるケースがあるでしょう。
このような症状がある場合は、膿を出す治療を行います。さらに、放置し続けて歯がボロボロになった場合は、抜歯が必要になる可能性もあるでしょう。
全身に影響を及ぼす
虫歯を長期間放置すると、歯だけではなく全身に悪影響を及ぼすこともあります。虫歯菌が血管に入り込み、全身に運ばれると、全身の病気を引き起こす可能性があるのです。特に基礎疾患がある方は、注意が必要です。健康維持のためにも、虫歯を放置せずにしっかりと治療することが大切です。
虫歯を放置するリスク
虫歯は身近な疾患のため軽視されがちですが、さまざまなリスクを招く原因になるため、注意が必要です。虫歯を治療せずに放置すると、以下のようなリスクが伴います。
・食欲がなくなる
・歯を失う可能性がある
・副鼻腔炎になる
・顎に悪影響を及ぼす
・脳梗塞や心筋梗塞になる可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
食欲がなくなる
上述のとおり、虫歯を放置し、症状が悪化すると痛みが増すことがあります。これにより食欲がなくなる可能性があるでしょう。冷たいものや熱いものを口にするとしみたり、歯ごたえのある食べ物を口にすると強い痛みを感じたりすることがあるため、食欲がなくなる可能性があるのです。
また、十分に食事が摂れない生活が続くと、身体に栄養が行き渡らなくなるため、免疫力が低下して感染症などのほかの病気にかかるリスクも高まります。
歯を失う可能性がある
虫歯を放置すると、最悪の場合には歯を失う可能性があります。歯の内部にまで虫歯が進行すると、歯が崩れたり折れたりして、歯を残せなくなる可能性があるのです。歯を失うと、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯を補う必要があるでしょう。
健康な歯を維持するためにも虫歯を放置せず、早めに治療することが大切です。
副鼻腔炎になる
虫歯を放置することで症状が悪化すると、歯の根元にまで菌が侵入し、副鼻腔炎を引き起こす可能性があります。副鼻腔炎は鼻や顔周りの骨にある副鼻腔に炎症が起こり、頭痛や鼻づまり、味覚障害などの症状が現れる病気です。
急性副鼻腔炎の場合は1〜2週間程度で症状が治まるケースが多いですが、慢性化すると治療が完了するまで2〜3ヶ月かかる可能性があるため、注意が必要です。
顎に悪影響を及ぼす
虫歯を放置し続けると歯だけではなく、顎にも悪影響を及ぼす可能性があります。虫歯菌が顎の骨に入り込み、炎症を起こすと、顎骨骨髄炎を患う可能性があるのです。
顎骨骨髄炎になると痛みや腫れだけでなく、倦怠感や発熱、顔の腫れ、口臭などが症状として現れる可能性があり、治療期間も長期にわたるでしょう。
脳梗塞や心筋梗塞になる可能性がある
虫歯を放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などの全身の病気を引き起こす可能性が高まります。虫歯を長期間放っておくと、虫歯菌が血液中に侵入し、脳や心臓に虫歯菌が回ることで脳梗塞や心筋梗塞などの病気を引き起こすことがあるのです。
虫歯を放置しないために大切なこと
虫歯を放置すると、さまざまな病気を引き起こす原因になります。「時間がないから」「歯医者が苦手だから」などといった理由で虫歯を放置すると症状の悪化を招き、通院回数が増えたり費用面で負担が増えたりする可能性があります。
そのため、歯に痛みや違和感があるときは歯科医院を受診し、検査を受けることが大切です。また、痛みなどの自覚症状がない場合でも虫歯になっているケースが考えられるため、歯科医院で定期的に検診を受けましょう。
定期検診では、虫歯や歯周病になっていないかの確認をするだけでなく、歯のクリーニングや歯石除去なども受けられるため、虫歯や歯周病の予防につながるでしょう。歯だけではなく、全身の健康維持のためにも定期的に検診を受けましょう。
まとめ
虫歯を放置しても自然に治ることはありません。虫歯を放置すると進行して痛んだり、最悪の場合には抜歯が必要になったりします。全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、虫歯があるときは放置せずに治療を受けることが重要なのです。
初期段階の虫歯であれば簡単な治療で済むことが多く、費用の面でも負担を減らせます。虫歯は早期発見と早期治療が重要です。放置せずに早めに歯科医院で検査と治療を受けましょう。
品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、痛みや施術時間を抑えながら自然な仕上がりの治療を目指しています。マウスピース矯正やセラミック治療、虫歯治療、ホワイトニングなどにも力を入れています。