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2024年07月11日

マウスピース矯正で噛み合わせが悪くなることはある?対処法も解説

マウスピースを持っている女性

マウスピース矯正は、薄い透明のマウスピースを使用して歯並びや噛み合わせを整える矯正方法です。矯正装置が目立つことなく治療を進められるので、近年人気を集めています。

しかし、マウスピース矯正によって噛み合わせが悪くなるケースがあるのをご存じでしょうか。

本記事では、マウスピース矯正が噛み合わせに与える影響について解説します。噛み合わせの悪化が起こった場合の対処法もあわせてご紹介するので、マウスピース矯正に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

正しい噛み合わせ

正しい嚙み合わせイメージ

噛み合わせは、噛んだときに両側の上下の奥歯が均等に当たっていて、上の前歯が下の前歯より少し前に出ている状態が理想的とされています。また、上の歯と下の歯の前歯の中央が一直線に揃っていることも、正しい噛み合わせの条件の一つです。

歯の位置関係が崩れると、切端咬合や下顎前突、開咬といった不正咬合が発生します。不正咬合は歯に悪影響を及ぼすリスクがある他、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

噛み合わせが悪いとどのような影響がある?

噛み合わせが悪いとどのような影響があるかイメージ

噛み合わせが悪いと、見た目などの審美的な問題だけでなく、健康や日常生活にも影響を及ぼす可能性があります。噛み合わせが悪いとどのような影響があるのか、以下に解説していきます。

歯や補綴物へダメージを与える

噛み合わせが悪いと、一部分の歯に大きな負担がかかるリスクがあります。特定の部分にだけ過度な負担がかかり続けると、歯や補填物がすり減ったりひび割れしたりする原因になる恐れがあるのです。

また、噛み合わせが悪いと歯ぎしりや食いしばりを引き起こす可能性もあります。歯ぎしりや食いしばりが続くと歯の表面がすり減るリスクがあり、歯が欠けるなどのトラブルが起きやすくなるでしょう。

虫歯や歯周病になりやすい

歯並びの乱れが原因で噛み合わせが悪いケースでは、ブラッシングしにくく磨き残しが発生する可能性が高いです。歯が重なりあっている部分や食べ物が詰まりやすい箇所がある場合、歯ブラシ以外にもフロスや歯間ブラシを活用し、しっかり汚れを除去しなければなりません。

ブラッシングを怠ると、プラークや歯石が蓄積されて細菌が繁殖するため、虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。

顎関節症になりやすい

不適切な噛み合わせの方は、正常な噛み合わせの方と比較して顎関節症になるリスクが高いです。噛み合わせの異常は、口周りや首などの筋肉にも悪影響を及ぼします。

噛み合わせが悪いと、顎の筋肉の左右のバランスも悪くなります。負担がかかったほうの顎の筋肉は緊張し、筋肉と繋がっている顎関節にも負担がかかります。

顎関節に過度な負担がかかり続けると、顎関節症を引き起こすかもしれません。口が開けられない、顎が痛い、口を開けると音が鳴るなどの症状が現れることがあります。

また、常に筋肉が緊張しているため、頭痛や首の痛み、肩こりなどが慢性的に続くこともあるでしょう。

消化器官に負担がかかる

噛み合わせが悪いと、食べ物をしっかりと噛み切ることが難しいです。十分に咀嚼されないまま食べ物を飲み込むと、消化器官に大きな負担がかかるでしょう。

消化不良を引き起こし、胃痛などの症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

発音が不明瞭になりやすい

噛み合わせが悪いと、発音が不明瞭になることもあります。噛み合わせの状態にもよりますが、特定の音が発音しにくくなるためコミュニケーションに支障をきたす恐れもあるでしょう。

人前で話す機会が多い方にとって、聞き取りにくいと感じられるのは大きな支障になるといえます。

マウスピース矯正で噛み合わせは治せる?

マウスピースを持っている女性

マウスピース矯正で、噛み合わせを治すことは可能です。マウスピースを装着して歯を少しずつ移動させる過程で、歯並びを整えながら噛み合わせも改善させていきます。

ただし、マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較して対応できる症例に限りがあります。噛み合わせの程度によっては、マウスピース矯正だけでは十分な効果を得られない場合があるでしょう。

例えば、上下の顎の位置が骨格的にズレているケースでは、マウスピース矯正だけでは改善できません。軽度〜中程度の噛み合わせの問題であれば、マウスピース矯正で改善できる可能性が高いです。

ご自身の噛み合わせがマウスピース矯正で対応できるのか気になる場合は、歯科医院を受診して確認してもらう必要があります。

マウスピース矯正で噛み合わせが悪くなることはある?

2つのマウスピース

マウスピース矯正中の一時的な歯並びの変化で、噛み合わせが悪くなるケースがあります。治療過程で一時的に悪化しているだけなので、矯正が完了する頃には噛み合わせも改善するでしょう。

しかし、噛み合わせが悪くなるケースも存在します。

噛み合わせが悪くなるケース

マウスピース矯正の治療計画が不適切だったり、マウスピースの自己管理ができていなかったりすることが原因で、噛み合わせが悪くなるケースがあります。以下、原因について解説します。

治療計画が不適切

マウスピース矯正をはじめとする矯正治療では、CTやレントゲン写真、口腔内写真などで歯並びや噛み合わせの状態を確認し、歯科医師が一人ひとりに合わせた治療計画を策定します。歯並びや噛み合わせを整えるためには、適切な治療計画を立てることが重要です。

しかし、歯科医師の知識や経験が不足していて治療計画が不適切だった場合、矯正が噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があります。実績のある歯科医師のもとで治療を受けることが大切でしょう。

自己管理ができていない

マウスピース矯正では、矯正装置を取り外すことができます。そのため、自己管理が必要不可欠な治療法です。

マウスピースは1日20〜22時間以上装着しなければなりません。また、歯科医師に事前に指示されたタイミング(一般的には1〜2週間に一度)で、新しいマウスピースに交換しなければなりません。

歯科医師の指示を守らず、マウスピースの装着を怠ったりマウスピースの交換を早めたりすると、治療計画どおりに歯が動かず噛み合わせが悪くなるリスクが高まります。

歯科医院の受診を怠った

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較して通院頻度が低いです。歯の状態などにもよりますが、一般的には1〜3か月に1回ほどの頻度で通院し、歯科医師のチェックを受けます。

定期的な通院を怠ると、トラブルが発生していても気づかずに進行する可能性があります。歯が計画どおり動いていなかったり、マウスピースが合わなくなっていたりすると、噛み合わせが悪くなって治療計画の再策定が必要になるでしょう。

マウスピース矯正中に噛み合わせが悪くなったときの対処法

マウスピース矯正中に噛み合わせが悪くなったときの対処法イメージ

マウスピース矯正中に噛み合わせが悪くなった場合、どのように対処するのでしょうか。以下、マウスピース矯正中に噛み合わせが悪くなったときの対処法をご紹介します。

治療を継続する

マウスピース矯正中に噛み合わせが悪くなるのは、珍しいことではありません。歯が動く過程で、一時的に噛み合わせが変わるのは異常なことではないのです。

矯正治療の進行にともない歯が移動するため、噛み合わせに多少の違和感を覚える時期があります。治療過程でおこる噛み合わせの変化であれば、治療を進めていけば自然と解消するでしょう。

不安を感じてマウスピースを装着せずに過ごしてしまうと、噛み合わせの悪化に繋がります。不安を感じた場合は自己判断せず歯科医師に相談し、指示に従って治療を進めることが大切です。

マウスピースを調整する

噛み合わせが悪化している原因がマウスピースにある場合は、マウスピースの調整をして様子をみます。現在使用しているマウスピースの厚みなどを微調整するケースが多いでしょう。

ただし、マウスピースの調整後にしばらく様子をみても変化がない場合は、マウスピースを再作成する可能性もあります。マウスピースを再作成して調整すれば、噛み合わせを改善できるかもしれません。

まとめ

嚙み合わせが綺麗な女性

マウスピース矯正で噛み合わせを改善することは可能です。

ただし、症例によっては矯正治療中に噛み合わせが一時的に悪くなることがあります。噛み合わせが悪化する原因は、歯科医師でなければ判断できません。

噛み合わせの悪化には早期に対処する必要があるため、違和感が生じたら速やかに歯科医院を受診して確認してもらいましょう。

また、マウスピース矯正では、定期的な通院と自己管理が必要不可欠です。理想的な歯並びと噛み合わせを手に入れるためにも、スムーズに治療を進めるためにも、かならず歯科医師の指示は守りましょう。