痛くない・怖くない。美しい歯の治療は【品川港南歯科・矯正歯科クリニック】 品川駅港南口より 徒歩3分

公式インスタグラム
診療時間 10:00-19:00 (土曜17:00) tel. 03-6433-1120
24時間受付OKご予約・ご相談mainIcon
2023年02月27日

インビザラインが浮いたときの対処法!浮く原因とそのままにしておくリスクについて解説!

白い背景の前にマウスピースが置かれている

インビザラインが浮くときは、装着状況などさまざまな原因が考えられます。インビザラインが浮いている場合、放置すると歯の移動が遅れたり治療効果が失われることもあるため、早急な対処が必要です。

この記事では、インビザラインが浮く原因や対処法、そのままにしておくリスクについて解説します。

インビザラインが浮く原因

自宅のソファの前で顎に手を置き考え事をしている女性

インビザラインが浮く原因は、歯の形によるものや装着状況によるものなどさまざまです。インビザラインが浮いてしまう原因には、以下のようなものがあります。

インビザラインの交換直後

新しいマウスピースには歯を動かすための隙間が設けられているため、交換した直後は浮いているように感じることがあります。装着してから数日経てば、インビザラインに歯が馴染むため浮きがおさまってきます。

交換してから2〜3日してもインビザラインが浮いているように感じる場合は、歯科医師に相談しましょう。

ゴムかけが強すぎる

インビザラインでは、矯正力を高めるために、インビザラインに切れ込みや歯に突起物を付けてゴムをかける「ゴムかけ」という治療法を行う場合があります。ゴムの太さや長さにはさまざまな種類があり、歯列や噛み合わせによって使い分けます。

しかし、ゴムの選択を誤ると引っ張る力が強すぎてしまい、インビザラインが浮く可能性が考えられます。

インビザラインの形に不備がある

インビザラインがもともと不良品であったり、扱いによって歪んだりすることがあります。特に、歯ぎしりや食いしばり癖がある方は、インビザラインが破損または変形しやすくなります。

また、インビザラインを外した際にティッシュで包んだり、そのままポケットやかばんに入れたりすると、インビザラインが変形する可能性があります。インビザラインを外した際には、必ず専用ケースに入れて保管しましょう。

装着時間が短い

インビザラインは1日20〜22時間以上装着しなければなりません。装着時間が短いと計画通りに歯が動かず、予定していたインビザラインが合わなくなることがあります。

インビザラインが浮くというトラブルを避けるためには、装着時間の厳守が必要です。

インビザラインの着脱回数が多い

インビザラインは、弾力性のあるシリコン素材で作られています。柔らかいシリコンは変形しやすいため、食事や歯磨きのタイミング以外に何度もインビザラインを外してしまうと、縁の部分が広がるなど形が変わってしまう可能性があります。

また、インビザラインの着脱回数が多くなれば装着時間の減少にもつながるため、前述したようにインビザラインが浮きやすくなるでしょう。

歯が小さい、または高さが足りない

歯の縦幅や横幅が不十分な場合、インビザラインが歯にフィットしにくくなり、浮きやすくなります。インビザラインが浮く原因は、歯が小さかったり高さが足りなかったりなど、もとの歯の状態も関係します。

歯の移動によるもの

歯の移動量が多かったり動かしにくい歯があったりすると、治療計画が乱れることがあります。想定していた歯の移動と実際の移動にずれが生じると、新しいインビザラインに交換した際に浮いてしまう場合があります。

また、インビザラインは歯のねじれや高さの改善などは苦手としているため、治療が予定通りに進まないこともあるでしょう。

チューイーを使用していない

チューイーとは、歯とインビザラインの密着を促すロール状の補助具です。シリコン製で弾力性があり、インビザラインを装着する際にチューイーをしっかり噛むことで、浮きが軽減されます。

特に新しいインビザラインに交換した直後は、まだ歯が十分に動いていないため、インビザラインが浮きやすくなります。指だけでは限界があるため、インビザラインを装着するときは必ずチューイーを使用しましょう。

【ケース別】インビザラインが浮く原因

バインダー、レントゲン写真、歯の模型がテーブルに置かれており、その前に座っている歯科医師

インビザラインの浮く部分によって、起こりやすい原因が異なります。以下に、インビザラインが浮く原因をケース別にご紹介します。

前歯が浮く

八重歯を含む前歯は、インビザラインが浮きやすい傾向にあります。また、インビザラインでは歯を効率的に動かすためにアタッチメントを付けることがありますが、前歯は目立ちやすいことから使用しない場合もあります。アタッチメントがないと、インビザラインが歯からずれやすくなるため前歯が浮きやすくなるでしょう。

前歯が浮く原因は、もともとの歯の状態に加えて、アタッチメントの装着の影響も考えられます。

奥歯が浮く

奥歯の高さが低いと固定が不安定になるため、インビザラインが浮きやすくなります。

特に奥歯は、噛みしめるときに力がかかりやすい場所です。奥歯が沈むとインビザラインと奥歯の間に隙間ができやすく、奥歯のインビザラインが浮く理由の一つとなります。

歯が1本だけ浮く

前から2番目または3番目の歯は、多くの動きを必要とするため、ほかの歯は予定通りに移動しているにもかかわらず、1本だけ浮くということがあります。また、ほかの歯に比べて小さい傾向にあるため、インビザラインが歯を十分に包むことが難しいという理由もあります。

歯の高さが足りない場合は「挺出(ていしゅつ)」という歯を引っ張り出す治療が必要になることもあるでしょう。

歯の根元が浮く

歯の根元が浮いている場合は、インビザラインがきっちりはまっていないことが考えられます。

インビザラインは、交換して数日間は歯が移動し始める時期のため、浮きやすい傾向にあります。2〜3日経過しても改善しなければ、インビザラインが合っていない可能性があるため歯科医師に相談しましょう。

部分的に歯が浮く場合

全体的ではなく一部分だけ浮く場合は「装着時間が短い」「インビザラインがしっかりはまっていない」などの原因が考えられます。

装着時間やチューイーの使用など指示が守れているか確認しましょう。

インビザラインが浮いたままだとどうなる?

赤枠の三角の中にあるクエスチョンマークがあり、それを二本指でタッチしようとしている

インビザラインが浮いたままにしておくと、以下のようなリスクがあります。

・治療計画やインビザラインの再作成

・歯並びの悪化

・口腔粘膜の損傷

インビザラインが浮いている状態を放置して治療を進めると、予定していたインビザラインが合わなくなり、治療計画やインビザラインを作り直す必要もでてくるでしょう。治療計画の立て直しは、治療期間が延びてしまい、追加で費用もかかりかねません。計画通りに進まないだけでなく、浮いたインビザラインを使い続けることにより歯の動きに乱れが生じ、かえって歯並びが悪化する可能性もあります。

また、インビザラインの浮きが大きい場合、インビザラインの縁が口内の粘膜を傷つける恐れがあります。口腔粘膜が潰瘍やびらんを起こすと、別で治療が必要になることもあるでしょう。

上記のリスクを避けるためにも、インビザラインが浮いている場合は早めに歯科医師に相談することが重要です。

インビザラインが浮いたときの対処法

両手を頬に当てて険しい表情をしている女性

インビザラインが浮く場合は、まずは指示が守れているかの確認をしましょう。それでも浮いてしまう場合は、歯科医院へ連絡して相談する必要があります。

インビザラインが浮いたときの対処法について、以下に詳しく解説します。

装着時間の見直し

装着時間が短いと計画通りに歯が動かないため、インビザラインが浮きやすくなります。インビザラインは、必ず1日20〜22時間以上装着するようにしましょう。

チューイーを噛む

全体の歯でチューイーを噛んだあと、インビザラインが浮いている部分を重点的に噛みましょう。特にインビザライン交換後2〜3日は浮きやすいため、15分以上は噛むようにしてください。

指だけではうまくはまらない場合でも、チューイーを使うことによってフィットさせることができます。

一つ前のインビザラインを使用する

インビザラインを交換したときにインビザラインが浮いてしまう場合は、一つ前のものを装着して目標の位置まで歯が動くのを待つことがあります。新しいインビザラインは歯を動かすための隙間が作られているため、多少の浮きを感じるのは仕方ありません。

しかし、インビザラインの浮きが大きい場合は十分に歯が移動していない可能性があるため、交換時期を延期する場合があります。歯が十分に動いていない状態で新しいインビザラインを装着すると、予定していない方向に歯が移動してしまう恐れがあるためです。

インビザラインが浮いているときは放置せず、早めに歯科医師に相談しましょう。

インビザラインを再作成する

インビザラインが浮いてしまい、予定通りに治療を進めることができないと判断されれば、治療計画を修正する場合があります。インビザラインは手元に届くまで約1か月かかるため、その分治療期間が延びることになります。

インビザラインの浮きが頻繁に発生すると、徐々に治療期間が延びてしまい費用もかさむため、装着時間やチューイーの使用など指示は必ず守りましょう。

部分的にワイヤー矯正やゴムかけをする

移動が不足している歯の周辺に、ワイヤー矯正を部分的に行うことがあります。移動が不十分な歯が1本だけなど本数が少ない場合は、歯にボタンを装着してゴムかけを行う場合もあります。

インビザラインの追加作成と比較して、効率的に矯正が進められるほうで対処します。

まとめ

青い背景の前で左手にマウスピースを持ち、右手の人差し指で指差しをしている女性

インビザラインの浮きを放置していると、計画通りに歯が動かない場合があります。また、インビザラインが浮くからといって自己判断で装着をやめると、治療計画から大幅にずれてしまい、計画の見直しやマウスピースの再作成などが必要になることもあります。チューイーを使用してもインビザラインが浮いてしまう場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。