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ラミネートベニアは、短期間で歯の色や形を整えることができるため、見た目の美しさを重視する方に人気のある審美歯科治療です。歯を少しだけ削り、セラミックの薄片を貼り付けることで、自然で整った笑顔を実現できる点が魅力とされています。
しかし、治療の結果に満足できなかったというケースも存在します。色や形が希望と異なる、虫歯が発生したなど、さまざまなトラブルが起こる可能性があるのです。
今回は、ラミネートベニアの失敗例と、治療を検討する際に気をつけるべきポイントについて解説します。
ラミネートベニアとは

ラミネートベニアとは、歯の表面をわずかに削り、薄いセラミック製のシェル(ベニア)を貼り付けることで、見た目の美しさを改善する審美歯科治療の一種です。主に前歯の色味や形、大きさなどの悩みを解消するために用いられます。
ホワイトニングでは白くならなかった歯や、わずかな隙間、不揃いな歯並びにも対応可能で、短期間で美しい仕上がりが得られるのが魅力です。
ただし、天然の歯を少し削る必要があり、一度削ると元の状態に戻すことはできません。さらに、適切な手順を踏まずに処置を行った場合、見た目や健康面に問題が生じる可能性もあります。
ラミネートベニアはあくまでも医療行為であり、事前のカウンセリングと的確な診断が不可欠です。
ラミネートベニアの失敗例

ラミネートベニアは見た目を整えるための治療ですが、計画や対応に問題があると、意図した結果とは異なる仕上がりになることがあります。ここでは、代表的な失敗例について解説します。
色味が不自然になった
ラミネートベニアの色が周囲の歯と合っていないと、全体の印象が不自然になります。特に、周囲の歯よりも白すぎると人工的に見えやすくなり、かえって目立つことがあるのです。
色の選定では、シェードガイドを使った確認が役立ちますが、歯科医師と仕上がりイメージを正確に共有できていないと、違和感のある見た目になることがあります。光の当たり方や歯の質感によっても印象が変わるため、慎重に判断することが大切です。
形や大きさが合わない
ラミネートベニアの形や大きさが口元や顔全体の印象と合っていない場合、見た目に違和感が出ることがあります。
前歯の存在感が強くなりすぎると表情が不自然に見えたり、逆に歯の見え方が控えめになることで笑顔が暗い印象になったりする場合もあります。また、左右で形に差があると、歯並び全体が整っていないように感じられることがあります。
こうしたトラブルは、設計段階でのシミュレーション不足や、仕上がりイメージの共有が不十分なことが原因となるケースが多いです。
虫歯が発生した
ラミネートベニアを装着したあとでも、天然歯は変わらず存在しており、ケアを怠ると虫歯が発生することがあります。
特にラミネートベニアと歯の接着部分に段差や隙間があると、汚れがたまりやすくなり、虫歯のリスクが高まります。また、治療前に虫歯のチェックが不十分だった場合、そのまま進行し痛みを引き起こすケースもあります。
虫歯を防ぐには、治療後も丁寧に歯磨きをすることと、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。
ラミネートベニアが破損した
ラミネートベニアは薄く繊細なセラミック素材で作られており、強い衝撃や過度な力が加わると破損することがあります。
硬い食べ物を無理に噛んだり、歯ぎしりや食いしばりの癖があったりすると、欠けやヒビが生じる可能性があるのです。また、噛み合わせのバランスが不安定だと、一部の歯に負担が集中し、破損の原因となることもあります。
ラミネートベニアは一度破損すると修復が難しく、再作製が必要になる場合が多いです。そのため、治療後の生活習慣の見直しや噛み合わせの調整、必要に応じてマウスピースの使用などがすすめられます。
ラミネートベニアが向かない人

ラミネートベニアは万能ではなく、すべての人に適応となるわけではありません。ここでは、ラミネートベニアに向かないとされる代表的な例をご紹介します。
虫歯や歯周病になっている
虫歯や歯茎に炎症がある場合、ラミネートベニアを装着しても長く安定して維持することが難しくなります。虫歯や歯周病があると、接着部分のトラブルや見た目の変化につながる可能性があります。まずは口腔内を健康な状態に整えたうえで、治療を検討することが重要です。
歯並び・噛み合わせが悪い
ラミネートベニアは見た目を整えることに特化した治療法であり、歯の位置を動かすものではありません。そのため、歯並びが著しく乱れている場合や、噛み合わせによって特定の歯に強い圧力がかかっている場合には適応とならない可能性があるのです。
このような場合には、まず矯正治療などで歯並びや噛み合わせを整えたうえで、必要に応じてラミネートベニアを検討するほうが、長期的に満足のいく結果が得られやすくなります。
歯ぎしりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、ラミネートベニアには注意が必要です。こうした習慣があると、ラミネートベニアに過剰な力がかかり、欠けたり剥がれたりする可能性があります。とくに就寝中の歯ぎしりは自覚が難しく、無意識のうちにダメージが蓄積する恐れがあります。
対策としては、ナイトガードの使用や歯ぎしりの原因となるストレスの軽減などが有効です。治療を検討する際は、歯科医師に歯ぎしりの癖があることを伝えたうえで、事前に十分な対策を講じることが重要です。
ラミネートベニアでの失敗を防ぐためには

ラミネートベニアの治療で満足のいく結果を得るためには、事前の準備やアフターケアが欠かせません。ここでは、失敗を防ぐために押さえておきたいポイントを解説します。
信頼できる歯科医師を選ぶ
ラミネートベニアの仕上がりは、歯科医師の技術や審美感覚に大きく左右されます。実績が豊富で、審美歯科に詳しい歯科医師を選ぶことが、満足度の高い結果につながります。事前にカウンセリングを受け、疑問や不安にしっかり応えてくれるかどうかも重要な判断材料です。
歯科医院のホームページで症例写真を確認したり、実際に通った人の口コミを参考にしたりするのも有効な手段です。
日常のケアを徹底する
ラミネートベニアは耐久性に優れた素材ですが、土台となる歯は天然のため、日々のケアが欠かせません。
適切なブラッシングやデンタルフロスの使用で清潔な状態を保つことで、虫歯や歯周病の予防につながります。また、硬いものを無理に噛む習慣があるとベニアの破損を招く恐れがあるため、生活習慣の見直しも大切です。
丁寧なセルフケアを継続することが、長く美しい状態を保つ鍵となります。
定期的に歯科検診を受ける
治療後も定期的に歯科検診を受けることで、ラミネートベニアや口腔内の状態を常に良好に保つことができます。
装着部分に問題がないか、虫歯や歯周病の兆候がないかを早期に確認することができ、小さなトラブルにも迅速に対応できます。プロによるクリーニングを受けることで、セルフケアだけでは落としきれない汚れの除去も可能です。
継続的なチェックとケアが、長期的な安定につながります。
まとめ

ラミネートベニアは、歯の色や形を美しく整えることができる魅力的な治療法で、正しい知識や準備がなければ思わぬ結果につながることもあります。
色や形の不一致、虫歯の発生、破損といったトラブルを防ぐためには、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることが大切です。自分の口の状態や生活習慣に合っているかもしっかり確認しましょう。
また、治療後にしっかりケアを行うこと、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで、美しい状態を長く保つことができます。ラミネートベニアを検討する際は、見た目だけでなく、機能性や将来の健康も視野に入れて判断しましょう。
品川港南歯科・矯正歯科クリニックでは、痛みや施術時間を抑えながら自然な仕上がりの治療を目指しています。マウスピース矯正やセラミック治療、虫歯治療、ホワイトニングなどにも力を入れています。


